3rdミニアルバム『MARS』の唯一の新曲。元々はB'zの曲ではなく、安宅美春に提供したインストゥルメンタル曲だったが、歌詞を付けたしたことでメッセージ性のある名曲に仕上がった。適度にロックなうえに、かなりキャッチーなので、耳に馴染みやすい1曲である。
この記事の概要
- 「孤独のRunaway」のみんなの評価は?
- 「孤独のRunaway」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/3rdミニアルバム収録曲「孤独のRunaway」
そもそも「孤独のRunaway」って?
B'zが1991年5月29日に発売した3rdミニアルバム『MARS』の収録曲。
『MARS』は本作以外にインストゥルメンタル(稲葉の語り)と既存曲の全英詞バージョンが収録されている。
そのため本作は『MARS』の大目玉であるのだ。
ミニアルバムに新曲が収録されるのは、1stミニアルバムの「BAD COMMUNICATION」ぶりである。
>>>B'z作品史上随一の"最低男"を描いた1曲「BAD COMMUNICATION」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
大目玉なだけあって、かなりキャッチーで疾走感ある良曲である。
私が初めて本作を聴いたときはシングル曲かと思ったほど。
後の裏ベストアルバム『B'z The "Mixture"』にはハードロック調にアレンジしたバージョンが収録されている。
個人的には、『MARS』に収録の打ち込みメインの方が好き。
「孤独のRunaway」は元々インストゥルメンタル曲だった
出典:https://www.amazon.co.jp
「孤独のRunaway」は元々松本が安宅美春というギタリストに提供したインストゥルメンタル曲だった。
ただインストゥルメンタルとは言っても、稲葉がコーラスに参加していたりと、少なからず歌詞が存在している。
メモ
安宅美春のインストゥルメンタル曲「孤独のRunaway」はテレビ朝日系列ドラマ『代表取締役刑事』のオープニングテーマに起用された。ちなみに『代表取締役刑事』のエンディングナンバーに起用されたのがB'zの7thシングル「愛しい人よGood Night...」である。
つまり、B'zにとって「孤独のRunaway」はセルフカバーということだ。
そのため元々のインストゥルメンタルのイメージが強くて、稲葉は歌詞を書くのに一苦労したという。
ひとこと
ちなみに2008年に開催された『B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-』では、同年発売したベストアルバムに収録されていない曲が3曲だけ披露されたのだが、その内の一つが「孤独のRunaway」だった
「孤独のRunaway」のみんなの評価は?
ひとこと
シングルでも全然おかしくない完成度
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ここからは管理人の「孤独のRunaway」独自解釈!
【孤独のRunaway/歌詞解釈①】常識に縛られない自由な生き方を
この曲、個人的にはかなり強力なメッセージが含まれていると思っている。
そのメッセージというのは「常識に縛られることなくお前はお前の好きなように生きろ!」というもの。
なんとなくホリエモンが言いそうなメッセージな気がする(笑)。
私はこういうメッセージが含まれた作品は大好きなので、例に漏れず、「孤独のRunaway」も大好きである。
まさに「孤独のRunaway」で描かれる主人公は、常識に縛られない自由で好き勝手な生き方をしている。
冒頭の歌詞では、そんな生き方をした結果、何もかもなくなってしまったことが明かされる。
雨上がりの明け方 とっくにおまえは消えていた 電話もよこさないで 大好きだった女 飲み仲間 順調だった仕事まで 何もかもほったらかし
恋人も、仲間も、さらには仕事までほったらかしている主人公。
ここでは"お前"(恋人)が消えたことが明確だけれど、仲間も仕事も消えてしまったと解釈することもできる。
つまり何もかもなくなってしまったのだ。
2番に"物を置かない主義のおまえの部屋に残されていたサボテンが街を笑い"という歌詞がある。これはつまり好き勝手に生きたとしても何か得るものはあるということを暗に意味していると私は思う。
「孤独のRunaway」は、自由で好き勝手な生き方をしろ!というメッセージを含んではいるものの、"その生き方をした結果どうなってしまうのか"ということまで描かれているのが素晴らしい。
ひとこと
好き勝手に生きれば、失うものも増える
【孤独のRunaway/歌詞解釈②】何もかも失ってしまっても構わない
結局、恋人やら仲間やら、色々なものが主人公のもとから消えていたった。
それでも、主人公にとっては全然構わない。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
JUST A RUNAWAY 止めないでよ 後悔は少なめの MY LIFE
"runaway"には様々な意味がある。
この曲での"runaway"は"逃亡"を意味していると私は思う。
つまり、主人公の常識に縛られない自由な生き方というのは、言いかえれば"めんどうなことから逃亡した生き方"でもあるのだ。
でも、逃亡だとしても、後悔を生まなければ全然構わないのだ。
これは最高のメッセージではないのだろうか。
我慢することが美しいのではなく、嫌な事があればパッと逃げる。
これこそ後悔を生まなく、ストレスフルにもならない考え方だ。
現代社会において、こういう考え方は絶対必要だと私は思う。
ひとこと
この曲は"嫌な事からの逃亡"を肯定しているのがとても良い
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まとめ
最後に「孤独のRunaway」の中でも特に好きな歌詞を2つ引用する。
愛を殴ってみよう 義理を蹴飛ばしてみよう 傷ついて憎まれてもいいから
もしもあなたの心が 身軽なものなら そこに長居は無用さ baby, here we go!
この2つは端的に「常識に縛られることなくお前はお前の好きなように生きろ!」と伝えている。
嫌なことがあったときなどに、この曲を聴けば、背中を押してくれることだろう。
ひとこと
本当にこの曲にはかなり救われた!