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前作からおよそ10ヶ月ぶりのシングル。"全編生音"をテーマにしたシングルで、かなりゴリゴリのハードロックになっている。前作「Real Thing Shakes」も挑戦的なハードロックだったので、ついていけないファンが増えたのか、累計売上が75万枚と連続ミリオン記録が途絶えてしまった。たしかに、売れ線にはほど遠い曲だけれど、エネルギッシュでパワフルだ。
この記事の概要
- 「FIREBALL」のみんなの評価は?
- 「FIREBALL」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/21stシングル「FIREBALL」
そもそも「FIREBALL」って?
B'zが1997年3月5日に発売した21stシングル。
発売から5日後に開催された「B'z LIVE-GYM Pleasure '97"FIREBALL"」のタイトル曲になっている。
シングル曲がライブのタイトルになるのは、本作が初。
松本がアメリカ留学を終えた後に製作されている。
アメリカ留学の際に感じた「日本って何でこんなに無駄な音が多いのか?」という疑問を受けての製作だったらしい。
そのため、シンセサイザーや打ち込みは一切使用されず、全編生音になっている。
メモ
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最初から全編生音をテーマにしたシングルは本作が初。前作「Real Thing Shakes」も全編生音だったが、製作過程においてはシンセが使われていたらしく、最終段階でシンセがカットされ全編生音になった。そのため「Real Thing Shakes」は最初から全編生音をテーマにしていない。本作のジャケットに貼ってあるシールをはがすと、「No synthesizer & No computer used(訳:全部生音)」という文が書いてある。
累計売上が75万枚と、7thシングル「愛しい人よ Good Night…」以来の100万枚を切ったシングルとなった。
>>>稲葉にネンネされたい人はぜひ!「愛しい人よGood Night...」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
まあ挑戦的な前作「Real Thing Shakes」の次が本作となると、「あまり売れないだろうな」と何となくわかる(^_^;)。
ポップさが一切無い全編生音のハードロックなので、一般ウケはあまりしないだろう。
かっこよさと勢いはあるのだけれど、"売れ線"でないことは確かだ。
「FIREBALL」のジャケットは三種類存在する!
ちなみに、本作のジャケット写真にはシールが貼ってある。
そのシールの色はオレンジ・白・赤の三種類存在する。
出典:http://takmad.blog.fc2.com
元々は普通に一種類だけの発売だったが、最後までデザインが決まらなかったという。
そこで松本が「だったら3種類とも出して、買ってくれる人が好きなように選べればいいのでは?」と提案し、三種類での発売となった。
ある意味、複数商法でもある(^_^;)。
三種類買ったファンの人もいると思うので、それらを含めて75万枚はやっぱり当時のB'zとしては少ない売上だったのかなぁ…。
ひとこと
個人的には好きな1曲だけれど、シングルにしては"売れ線"から外れすぎな気がする
「FIREBALL」のみんなの評価は?
ひとこと
ザ・ハードロック
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ここからは管理人の「FIREBALL」独自解釈!
【FIREBALL/歌詞解釈①】ファイヤーボールになって、迷いや不安を燃やしてしまえ!
「FIREBALL」、つまり"火の玉"。
まずはサビの歌詞を引用したので見てほしい。
魂に火をつけろ まっ青にこおりついちゃう前に My soul is flyin' like a fireball クズのような迷いも灰になれ 飛んでゆける 空を燃やしながら 夢のもとへ そして自分のもとへ
「ファイヤーボールのように魂に火をつけろ!」
つまり、「迷いや不安に負けるんじゃねぇぞ!!!」というメッセージが込められている。
"まっ青にこおりついちゃう"ことは誰にだってあること。
迷いや不安によって生きる力が失われてしまう。
でも、魂に火をつければ、どんなことでも燃やしていける。
不安も迷いも、全部燃やしてしまおう!!
まさに本作で、B'zは"連続ミリオン記録"を燃やしてしまった…!
そんな勢いで生きていけば、いずれ"夢のもと"にだって辿り着けるはず。
全編生音のメロディーは非常に骨太だが、歌詞に込められたメッセージも同じく骨太だ。
メイク魂に火をつけろ!
出典:https://twitter.com
ちなみに、本作は資生堂のCMソングになっている。ただ、資生堂側から、商品のキャッチコピー「メイク魂に火をつけろ」を歌詞に入れなければならないという条件を出された。そこでかなり強引ではあるが、2番のサビ直前に"メィ~(メイク)"というかけ声を収録し、なんとか条件に合うようにしたのだ。単なる意味の無いかけ声だと思って聴いていたけれど、こういう背景があったことを知って驚いた(^_^;)。
ひとこと
自分を縛る全てを燃やしてしまえ!!!
【FIREBALL/歌詞解釈②】"アレ"ちょん切られても、しぶとく生きる!
この曲、結構面白い歌詞がいくつか登場する笑。
でも、ただ面白いだけではなく、しっかりと内容に沿っているのが素晴らしい。
例えば次の引用した歌詞を見てほしい。
尻にしかれっぱなし 座布団のような心と体よ
ゴリゴリなハードロックに、"座布団"という単語を乗せるセンスがすごい笑。
ただ、ちゃんと「見下されがちな性格」の例えになっている。
また、次の歌詞もすごい笑。
裏切られても コケても アレちょん切られても いじめられても たたかれても しぶとく生きたい
"アレちょん切られても"、つまり"ちんちんを切られても"ということだ。
すごい歌詞だ笑。
どんなことをされても、じぶとく生きる力があれば良い。
しぶとく生きる力、それこそ"魂に火をつけて、ファイヤーボールのように生きていく"ことなのだろう。
ひとこと
自分を縛る全てを燃やしてしまえ!!!
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まとめ
本作で連続ミリオン記録は途絶えてしまった。
つまり、B'zはファイヤーボールとなり、"連続ミリオン記録"という"どうでもいい記録"を燃やしたのだ。
ただ、次作「Calling」ではぎりぎりミリオンを達成するので、まだB'zにはミリオンヒットさせる力はあった。
つまり、本作は曲自体が一般的にはウケなかったのだ。
まあそれでも75万枚売上げたのはすごい。
売れ線ではないけれど、骨太ロックサウンドで耳を圧倒させるくらいの勢いを持っている。
ひとこと
今のB'zならこういうハードロック曲はよくシングルにするね