喧嘩をテーマにしたポップな1曲。かわいらしい曲調がまさに"初期ミスチル"らしい。ただ、内容は世界情勢まで広がっていくので、付いていけない人がいるかもしれない(笑)。
この記事の概要
- 「口がすべって」のみんなの評価は?
- 「口がすべって」とは一体どういう曲なのか?
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ミスチル/15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』の7曲目「口がすべって」
そもそも「口がすべって」って?
Mr.Childrenが2008年12月10日に発売した15thアルバム『SUPERMARKET FANTASY』に収録されている。
喧嘩をテーマにした1曲。
肩の力を抜いて聴ける良メロポップなのでハマる人が多いはず。
初期のミスチルにありそうなメロディーがたまらなく良い。
また、喧嘩というテーマから最終的には世界情勢にまで話は発展していく。
初期らしいメロディーに世界情勢の危うさを嘆いた歌詞というマッチが新鮮だ。
ラストではとても上手いオチで締めてくれるので、ぜひ最後まで聴いてほしい。
ちなみに、13thアルバム『HOME』の作風にどこか通じる1曲でもある。
>>"優しさ"に特化した70分越えの大作!13thアルバム『HOME』【アルバムレビュー】
ひとこと
やっぱり『HOME』はミスチルの作風を変えた重要なアルバムなんだなぁと、この曲を聴いて思った
「口がすべって」のみんなの評価は?
ひとこと
この曲好きな人多い!
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ここからは管理人の「口がすべって」独自解釈!
【口がすべって/歌詞解釈①】育んできたのは「優しさ」だけでない・・・
口が滑ってしまい、主人公は"君"を怒らせてしまった。
ここから物語が始まる。
1番の歌詞では主人公の弱いところを歌い上げている。
怒らせてしまったのに謝ろうとしないところ、「ゆずれないものがある」と言い放ち変なこだわりを持っているところなどなど、主人公は自分の弱さを自覚しているのだ。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
思い通りに動かない君という物体をなだめすかして 甘い言葉かけて持ち上げて もう一人の僕がその姿を見て嘆いてるんだよ 育んできたのは「優しさ」だけじゃないから・・・
"君"は思い通りに動いてくれない。
そのため、主人公は思い通りに"君"を動かそうと必死になっている。
そんな必死な自分を"もう一人の僕"が嫌がっているのだ。
主人公はかなり客観視できる人だなあと思う(^_^;)。
自分の弱さをちゃんと自覚しているけれど、なぜか"君"との関係がこじれてしまう。
つまり、自分を知る事はできても他人を知る事は難しいのだ。
歌詞の"育んできたのは「優しさ」だけじゃないから"が主人公の嘆きを伝えている。
「優しさ」だけでなく「愛」も育んできたからこそ、「優しさ」だけでなんとか関係を維持しようとしている自分の姿が嫌いなのだ。
ひとこと
「愛」がなければ。。。
【口がすべって/歌詞解釈②】紛争を止めることは簡単じゃない。
2番の歌詞では、主人公と"君"の喧嘩から発展して世界情勢の話になる。
新聞が報じている民族をめぐる紛争。
血が流れる紛争はすぐに止めた方が良いのだろうけど、すぐさま止めることができるほど簡単な話ではないはずだ。
主人公もそれを分かっている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど 想像を超えて 心は理解しがたいもの
誰もが子供の頃から言われた教訓「他人の気持ちになって考えろ」。
だけれど、個人間の喧嘩さえ解決できない人が主人公も含めほとんどだ。
こんなんじゃ紛争を解決できるなんて難しいに決まってる。
ひとこと
紛争がなくなればいいけど、それは難しい。。。
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まとめ
理解しがたい他人の心。
私たち人間は他人とぶつかり合いながら生きていくしかないのだろうか・・・。
ただ、人間は理解し合えないはずはない。
だからこそ、こうして何千年もこの星で暮らしていけてるのだ。
ラストの感動的な歌詞を引用したので見てほしい。
口がすべって君を怒らせた でもいつの間にやらまた笑って暮らしてる 分かったろう僕らは許し合う力を持って産まれてるよ ひとまずそういうことにしておこう それが人間の良いところ
心が理解できずにぶつかり合うことがある人間。
しかし、結局は許し合い、笑いながら暮らすことができる能力を人間は持っているのだ。
世界のどこかで起こる紛争を早急に止めることはできない。
だからこそ、ひとまずは人間の持つ"良いところ"を信じてみるしかない。
喧嘩していた主人公と"君"は結局笑い合って暮らしているのだから、紛争だっていつかは止むときが来るはずだ。
ひとこと
良い締め方だよなぁ
「口がすべって」の評価
5点満点中3.5点
とても良い歌詞!