B'z作品の中で唯一年を重ねるごとに歌詞が変わる1曲。また、ライブツアーやベストアルバムのタイトルになっていたりと、B'zを語る上では欠かせない重要な1曲でもある。"青春時代に戻りたい"と思わせながらも、"生きていくしかない"という力強いメッセージがとても胸に響く。
この記事の概要
- 「Pleasure〜人生の快楽〜」の様々なバージョン
- 「Pleasure〜人生の快楽〜」のみんなの評価は?
- 「Pleasure〜人生の快楽〜」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
B'z/歌詞が変わるライブ定番曲「Pleasure〜人生の快楽〜」
そもそも「Pleasure〜人生の快楽〜」って?
この曲はB'zを語る上では絶対に欠かせない超重要ソングの1つだ。
メモ
1991年から開催されもはや定番となっている「Pleasureツアー」の由来となったのが本作である。それに伴ってベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』も本作に由来したことになる。かなりの影響力だ。
曲名は「Pleasure'○○〜人生の快楽〜」で、○○に年代が入る。
2018年現在、本作は8バージョン存在している。
しかしながら、その内の3バージョンしかCD収録されていない。
バージョンによる違い
- タイトル「Pleasure'○○〜人生の快楽〜」の○○の部分
- 冒頭の"一晩中ギターと女の○で盛り上がってた"の◯の部分
- 2番のAメロの歌詞("あいつ"の状況)
Pleasure'91 〜人生の快楽〜
1991年3月27日に発売した8thシングルの2nd beat(カップリング)。
>>>なぜ本作が初のミリオンヒットになったのか?「LADY NAVIGATION」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
同年5月から始まったライブツアーのタイトルが「B'z LIVE-GYM "Pleasure '91"」と、本作のタイトルを使っている。
今では定番になっている「Pleasureツアー」はここから始まった。
メンバー自身もまさか「Pleasureツアー」とシリーズ化するとは思っていなかったという。
つまり本作がなければ「Pleasureツアー」という名前になっていないだろうし、ベストアルバムの名前も『B'z The Best "Pleasure"』にはなっていなかっただろう。
ちなみに91年バージョンはアルバム未収録なので、聴くには8thシングルを買うしかない。
「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"話"
・あいつもとうとう親父になった土曜日の夜 電話越しに 「おめでとう」言いながら時間の流れに何故か 唇かんだ
Pleasure'95 〜人生の快楽〜(CD未収録)
1995年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure'95 "BUZZ!!"」で初披露された。
ライブ映像が映像作品『"BUZZ!!" THE MOVIE』に収録されている。
このバージョンから冒頭の"女の話"が"女の裸"に変更される。
また他のバージョンよりも2番のAメロの歌詞の変更が少ない。
「Pleasure'95 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"裸"
・あいつもとうとう親父になって5年が過ぎて 電話越しに 「調子はどう?」って聞きながら 時間の流れに何故か溜息ついた
Pleasure'98 〜人生の快楽〜
1998年9月20日に発売したベストアルバム『B'z The Best "Treasure"』に収録されている。
このバージョンのみライブで披露されていない。
最初のCD収録バージョン「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」よりも生音を多く使っている。
「Pleasure'98 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"裸"
・あいつもとうとうひとりになった月曜日の夜 よってたかって しょうがねえやつだなんてからかいながら だれもが我が身 ふりかえる
Pleasure 2000 〜人生の快楽〜(CD未収録)
2000年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"」で初披露された。
ライブ映像が、映像作品『B'z LIVE-GYM Hidden Pleasure 〜Typhoon No.20〜』に収録されている。
「Pleasure 2000 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"裸"
・あいつもとうとう全部放り出して旅に出てって 電話越しに「オレは自由をやっと手に入れたんだ」と ことさら強くわめいている
Pleasure 2003 〜人生の快楽〜(CD未収録)
2003年のライブツアー「B'z LIVE-GYM 2003 The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"」で初披露。
メモ
このライブツアーで「Pleasureツアー」は最後であった。これは松本曰く「長くやってくうちに、アルバム・ツアーとの変化がなくなってきちゃったんですよね。“Pleasure”とあんまり変わらないじゃん、ってなってきて。それで、定期的にやるのがちょっと重くなってたのかもしれないですね」とのこと。しかしこの5年後に「Pleasureツアー」は復活。この復活に関して稲葉は「この5年で、古い曲とか含めてずっとやらない曲も増えてきましたから。Finalした時は、ニューアルバムと半分はヒットパレードみたいな感じになりがちだったんで、それじゃない曲達にスポットを当てられるようになったんです。それが今違和感なく出来るんで、その陰で、昔のメジャーな曲をやらなくなってるのも多いので、今度のPleasureがちょうどいい感じで出来そうな気がします」とコメントしている。
ライブ映像が、映像作品『Typhoon No.15 〜B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" in 渚園〜』に収録されている。
このバージョンで"女の話"に再び戻される。
さすがに稲葉もいい大人になり"女の裸"は下品だと思い始めたからだろうか笑。
「Pleasure 2003 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"話"
・いつしか内緒で長い旅から戻ってきてた あいつも 遠くに逃げるだけじゃ何も簡単に変わらないんだと 気づいてる
Pleasure 2008 〜人生の快楽〜
2008年6月18日に発売したベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』に収録されている。
2018年現在、本作が最も新しい"CDに収録されているPleasure〜人生の快楽〜"である。
メモ
ちなみにライブでも演奏されCDにも収録されたのは「Pleasure'98 〜人生の快楽〜」以来だ。
前回のCD収録バージョン「Pleasure'98 〜人生の快楽〜」からさらにギターサウンドが太くなっている。
「Pleasure 2008 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"話"
・自分以外のことになんて興味をもてなかった あいつも 生まれてはじめて守りたいものが見つかったんだと 僕を見た
Pleasure 2013 〜人生の快楽〜
2013年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-」で初披露された。
ライブ映像が、映像作品『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 ENDLESS SUMMER -XXV BEST-』に収録されている。
ライブツアーの副題が"ENDLESS SUMMER"であるためなのか、歌詞に"夏"が登場する。
「Pleasure 2008 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"話"
・音沙汰もないまま二つ三つ夏が過ぎてって あいつも どこかで元気にやっているはずだろ そのうちまた会えるといいね
Pleasure 2018 〜人生の快楽〜
2018年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-」で初披露された。
まだ映像作品は発売されていないが、確実に収録されるだろう。
「Pleasure 2008 〜人生の快楽〜」の変更部分
・女の"話"
・忘れた頃にかけきた電話で悟ったように あいつは 誰かのために生きる喜びを 今更ながら 知ったと言った
ひとこと
B'zが活動し続ける限りバージョンが増えていくだろう
「Pleasure〜人生の快楽〜」のみんなの評価は?
ひとこと
たしかに"テーマソング"感があるなぁ
スポンサーリンク
ここからは管理人の「Pleasure〜人生の快楽〜」独自解釈!
【Pleasure〜人生の快楽〜/歌詞解釈①】切ない青春の終わり
タイトルの"Pleasure"とは"喜び"や"快楽"を意味する日本語。
「はたして人生における"Pleasure"は何なのだろう」、そんな考えさせられるテーマになっているのだ。
特に"あいつ"がこの曲の重要な登場人物であり、もはや主人公と言っても過言ではない。
まずは冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
一晩中ギターと女の話(裸)で盛り上がってたあいつも そつなく大手に就職決まり ためらいがちの出世街道 重いマーシャル運んでた腰の痛みまだ覚えてるの
なんかこの歌詞だけでも泣けそうだ。
青春時代を共にした"あいつ"も、普通の生活を選んで疎遠になっていく。
そんな"青春の終わりの切なさ"を非常に端的に表していると思う。
"ギター"や"マーシャル"(アンプ)といった音楽に関する言葉が登場するため、稲葉の心情がより反映されているのだろう。
ひとこと
この冒頭の歌詞、すごく胸にくるんだよなぁ
【Pleasure〜人生の快楽〜/歌詞解釈②】"あいつ"の人生はどうなっていくのか!
多くのバージョンがあるが故に、2番のAメロの歌詞で"あいつ"の人生がどうなっていくのかを私たち聴き手は知る事ができる。
管理人
バージョンごとに変更される2番のAメロ歌詞は上記で引用しているのでここでは引用しない。めんどくさいからね(^_^;)
まず「Pleasure'91」「Pleasure'95」では"あいつ"は結婚をし子どもを授かったことがわかる。
しかしながら、「Pleasure'98」では独りになったことが明かされる。
おそらく嫁と子どもに出て行かれたのだろう。
そして「Pleasure 2000」「Pleasure 2003」では自分探しの旅を始めている。
旅から帰ってきた"あいつ"は「Pleasure 2008」で守りたいものを見つけたと明かす。
「Pleasure 2013」では"あいつ"の進展が全くない。
「Pleasure 2018」で誰かのために生きる喜びを知ったことを明かす。
こうしてみると、"あいつ"は結婚して子どもが生まれ、離婚し、自分探しの旅をしたりとここ20年間でいかにも"人間らしい人生"を送っていたことがわかる。
そつなく大手企業に就職し出世街道をまっしぐらだと思われていたが、人生は何が起こるかわからない・・・。
ひとこと
"あいつ"はどうなっていくんだろうなぁ
スポンサーリンク
まとめ
ラストの歌詞を引用したので見てほしい。
止まれないこの世界で胸を張って生きるしかない
なんだかんだで"生きるしかない"のだ。
シンプル過ぎるメッセージだけれど、やはり"あいつ"の人生を追った後に聴くととても響く。
これはバージョン違いが多くあるからこそ効果的だと思う。
戻れない青春の日々を懐かしみながらも、今日も明日も頑張って生きていこうと思わせてくれる名曲だ。
ひとこと
大人になるにつれて響く名曲