7thアルバムの中で最も過激でハードな1曲。クセの強い曲が多数のDISC 2の中でも、群を抜いてインパクトがある。また、1993年という"暗黒時代"突入直前に行われた5周年記念ライブのタイトルにもなっており、未発表曲としてオープニングで披露された。この曲を未発表曲として、なおかつオープニングで披露するって、かなり挑戦的。
この記事の概要
- 「JAP THE RIPPER」のみんなの評価は?
- 「JAP THE RIPPER」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/7thアルバム(DISC 2)収録曲「JAP THE RIPPER」
そもそも「JAP THE RIPPER」って?
B'zが1994年3月2日に発売した7thアルバム『The 7th Blues』の収録曲。
「Sweet Lil' Devil」に次ぐバリバリのハードロック。
>>>女の魅力に負けそう!?「Sweet Lil' Devil」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
タイトルも歌詞もかなり攻めており、ほとんど聴き手を置いてけぼりにしている(^_^;)。
『The 7th Blues』の中ではもっとも過激でハードな1曲だと思う。
5周年記念ライブのタイトルになった!
1993年7月31日、8月1日に行われたデビュー5周年ライブのタイトルが「B'z LIVE-GYM Pleasure'93 "JAP THE RIPPER"」。このライブでは未発表曲として「JAP THE RIPPER」を演奏した。こんな攻めた曲をライブのタイトルにするだなんて、いかに当時のB'zがハードロックへと傾斜していったかが分かる。実際、音楽ライターの竹内美保はこのライブに関して「(当時の)B'z史上最大のお祭りであると同時に、翌年以降の重厚な世界へと歩みを進めて行くためのひとつの区切りだった。」とコメントしている。
過激でハードだけれど、結構キャッチー。
インパクトもかなり凄まじいので、7thアルバムの先行シングルにしても良かったと思う。
結局、先行シングルになったのは「Don't Leave Me」。ある程度インパクトはあるけれど、かなり渋い(^_^;)
ひとこと
この曲の"勢い"は本当にすごい
「JAP THE RIPPER」のみんなの評価は?
ひとこと
これを未発表曲として披露したってすごい決断だなぁ
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ここからは管理人の「JAP THE RIPPER」独自解釈!
【JAP THE RIPPER/歌詞解釈①】「正直になろうぜ!」
タイトルの「JAP THE RIPPER」とは、"JACK THE RIPPER"をもじったもの。
JACK THE RIPPER(切り裂きジャック)とは?
JACK THE RIPPER(切り裂きジャック)とは、1888年にイギリスで連続発生した猟奇殺人事件、および犯人の通称。刃物で殺人を行ったことから"THE RIPPER(引き裂く人)"と名づけられている。また、"JACK"とは英語圏における呼び方の定まらない男性を指す名前。いまだに未解決であり、様々な説が唱えられている。詳しくはこちら。
"JAP"というのは、侮蔑的意味合いが強い日本人(JAPANESE)の略称である。
このタイトルに関して稲葉は以下のコメントを残している。
ミーハーな日本人だからJAP
つまり、「JAP THE RIPPER」はミーハーな人間に向けた曲。
この曲でいう"ミーハーな人間"とは、"他人に流されやすく、コソコソと隠れているように生きている人"であろう。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
強引なオノレをさらして ヤりゃあいい 明日が来るその前に 後悔をなすらないでよネ ダしゃあいいあ タマがうずくなら
この曲で伝えたいことが、このサビの歌詞に集約されていると思う。
つまり、「正直になろうぜ!」ということだ。
ひとこと
このサビの歌詞、かなりエロいなぁ
【JAP THE RIPPER/歌詞解釈②】自由で強引で、欲望のままに生きる
「本当の自分をさらけ出して、正直に生きろ。」
そんなメッセージが込められた曲。
ただ、歌詞はかなり攻撃的で際どい。
冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
なんぼ飲んでも効きやしない その安いクスリもう 何にすがって生きてるの アナタのライフ
要約すれば、「安いクスリにすがって何がしたいの?」ということだ。
かなり攻撃的だなぁ(^_^;)。
また、次の引用した歌詞を見てほしい。
キミはまたボクから目をそらしながら ボクの自由にびびってる カウンターの下の卑猥な話やめて さぁ ハダカになれよ
この曲の主人公は、"自由で強引で、欲望のままに生きる人"という設定なのだろう。
これはある意味、多くの人が憧れる人物像なのではないだろうか。
"カウンターの下の卑猥な話"とは、"裏でコソコソと陰口を言う"ことの例えだと思う。
嫌われることを恐れずに、"ハダカ"(本当の自分)をさらけ出す。
この曲の主人公は肝の据わった奴だ…!
ひとこと
何度聞いてもすごい歌詞だ(^_^;)
【JAP THE RIPPER/歌詞解釈③】誰もが生まれつき持っている"権利"
自由で強引で、欲望のままに生きれば、他人に迷惑をかけてしまう可能性がある。
しかし、主人公はそんな生き方を正当化している。
だれもが権利をもってる オリジナルのやつを
誰もが"権利"を持っていると、主人公は主張している。
しかも、その権利とは"オリジナル"。
つまり、誰もが生まれつき持っているということ。
はたして、この歌詞の"権利"とは何なのか。
悦び もがき ダメになれる権利なんだよ
要約すると、"何をしてもいい権利"だ。
快楽を求めることも、もがくことも、ダメになることも、何でも出来る。
ひとこと
"自由に生きることができる権利"
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まとめ
過激で攻撃的。
バリバリのハードロックだけれど、ある程度キャッチーで聴き応えは抜群。
てか、5周年記念ライブの1曲目がこれだったって、かなり挑戦的だなぁ(^_^;)。
ひとこと
無骨なハードロック