非常にキャッチーなロックソング。ポップ寄りのメロディーなので聴きやすい。また「メディアから発信される無駄な情報に左右されるな!」というメッセージは現代だからこそより胸に響く。
この記事の概要
- 「おでかけしましょ」のみんなの評価は?
- 「おでかけしましょ」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/7thアルバム(DISC 1)収録曲「おでかけしましょ」
そもそも「おでかけしましょ」って?
B'zが1994年3月2日に発売した7thアルバム『The 7th Blues』の収録曲。
『The 7th Blues』のDISC 1,DISC 2含め、トップレベルの疾走感を誇っている1曲だ。
1994年はB'zにとって暗黒時代と呼ばれる年だった。そう呼ばれる理由の一つが「長期ライブによるメディア出演の減少」である。とはいえ、少なからずメディア出演はしている。収録アルバム『The 7th Blues』のプロモーションで「ミュージックステーション」に出演しており、そこで先行シングルだった「Don't Leave Me」と「おでかけしましょ」を披露した。
疾走感が本当に凄まじいので、ノリノリになれること間違いなし笑。
タイトルだけ見たときは、「なにこの曲・・・?」と思ってしまった。
しかし、実際に聴いてみると非常にキャッチーで、メッセージ性も含まれた"しっかりとした曲"だった笑。
『The 7th Blues』のDISC 1,DISC 2にはそれぞれ"変なタイトルの曲"が1曲ずつ収録されている。DISC 1は「おでかけしましょ」。そして、DISC 2は「もうかりまっか」だ。
ただ、歌詞がコミカルなので"しっかりとした曲"だけれど、遊び心もある。
「タイトルを見て変な曲だと思っていた矢先、すごいキャッチーソングだった」という大きなギャップのせいか、個人的にはとてもハマった1曲だ。
ひとこと
ベストアルバムに収録してもいいレベルだと思うんだけど、収録されなかった・・・。
「おでかけしましょ」のみんなの評価は?
ひとこと
疾走感が凄まじい上に、演奏時間が3分26秒しかないのであっという間に終わる笑
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ここからは管理人の「おでかけしましょ」独自解釈!
【おでかけしましょ/歌詞解釈①】メディアから発信されるのは無駄な情報ばかり
"部屋に籠もってないで、外にでようぜ!"
この曲のテーマを簡単に言えばこうだろう笑。
冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
デマだぜ たちの悪い 最近はやってるのは そんなの信じてるの? また本屋とテレビで確かめてるの?
実際に現場に行かないと、情報は改変されていく。
「本やテレビから情報を得たとしても、それが本当かデマかは分からないよ!」ということだ。
つまり、真実か分からないどうでもいい情報をなんでそんなに欲しがるの?という疑問を投げかけている。
この曲は1994年に発表された。もし、現代だったら"本屋"や"テレビ"よりも"インターネット"が圧倒的に一番の情報を得る媒体になっている。20年あまりで世の中は大きく変わってしまうことがわかる・・・(;´Д`)。
特に、1番のBメロの歌詞では、いかにメディアからの情報が無駄なものばかりかを表現している。
いたれりつくせりの よくできた部屋で アタマに脂肪がついてくる
この曲でいう"部屋に籠もっている"というのは、単なる引きこもりではなくて、"現場に来ないで、メディアから情報を得る"と解釈していいと思う。
つまり、"いたれりつくせりのよくできた部屋"というのは本や新聞、テレビ(現代ではやはりネットが追加)などあらゆるメディアに侵された部屋のことだ。
そんなメディアからの情報を"脂肪"と表現している笑。
メディアで発信される情報は無駄なものばかりだということだ。
ひとこと
インターネットが普及した現代こそ、この曲のメッセージは響くのでは
【おでかけしましょ/歌詞解釈②】「色々知っていてすごい!」と思われたい人への皮肉
2番の歌詞からは"アナタ"という人物が登場する。
おそらく"アナタ"というのは私たち聴き手のことだと思う。
もはやほとんどの人がメディアからの情報に右往左往しているからこそ、この曲のメッセージの対象者は"全員"だ。
次の引用した歌詞を見てほしい。
近所の超有名人 アナタは雑学王 知らないの一言がその名誉を大きく傷つける
なんて皮肉めいた歌詞なのだろうか。
"物知りな人"というよりも、"色々知っていてすごいと思われたい人"がいる。
でも、そうゆう欲望って多かれ少なかれ誰にでもあるはず。
そんな欲望に火を付けるのが、メディアから発信される無駄な情報。
近所でもいいから「あの人色々知っているのよ」と思われるような有名人なりたい、雑学王になりたい・・・!!
ひとこと
欲望はつきない・・・
【おでかけしましょ/歌詞解釈③】最後のセリフにも皮肉たっぷり
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
おでかけしましょ めんどくさがらないで 憧れの人に会いに青い海を渡ろう
つまり、「メディアからの無駄な情報に右往左往するよりも、実際に人に会ったりした方が楽しいよ!」ということだ。
ただ、大サビでは"ウソが少しだけ減るならなおさらいいね"と、「情報に右往左往されること」をある程度は肯定している。
たしかに、誰だってメディアの情報に左右されるのだから、それを全否定されたら困る笑。
ちなみに、この曲の最後に稲葉の早口のセリフが入る。
そのセリフがこちら。
お前、俺も知らねえけどお前だってきっと何にも知らねえんだぜー
ひとこと
このセリフ見ると、いかにこの曲が"「色々知っていてすごい!」と思われたい人"への皮肉に満ちているかがわかる笑
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まとめ
情報に右往左往してしまう私たち。
「メディアから発信される無駄な情報によって、物知りと思われたい欲望を燃やすな!」というこの曲のメッセージに少し敏感になってしまう自分がいる笑。
ネットが普及し、ますます真実かデマか分からない情報に接するようになった現代。
1994年当時よりも現代の方が絶対にこの曲のメッセージは響く。
ひとこと
案外メッセージ性が強い