『FRIENDS II』のオープニングナンバー。「いつかのメリークリスマス」とはまた違った冬バラード。マイナーだけれど、冬の寒さや寂しさを愉しむことが出来る。しんとした静かな雪降る夜に連れて行ってくれるだろう。
この記事の概要
- 「SNOW」のみんなの評価は?
- 「SNOW」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/5thミニアルバム収録曲「SNOW」
そもそも「SNOW」って?
B'zが1996年11月25日に発売した5thミニアルバム『FRIENDS II』の収録曲。
1曲目「Friends II」はインストゥルメンタルなので、実質的なオープニングナンバー。
タイトルもそうだけれど、なんか聴いてるとヒンヤリする笑。
全体的に、稲葉はファルセット(高くて弱々しい声)で歌っているので、それがこの曲の"ヒンヤリ感"を作りあげているのかもしれない。
前作『FRIENDS』のオープニングナンバー「いつかのメリークリスマス」よりは流石に知名度はないし、キャッチーでもない。
>>>聴き手に謎を残す有名クリスマスソング!?「いつかのメリークリスマス」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ただ、『FRIENDS II』のアダルティな雰囲気にとてもマッチしているので、良質なオープニングナンバーだと思う。
バラードベストアルバムにも収録!
2002年に発売されたバラードベストアルバム『The Ballads 〜Love & B'z〜』にも「SNOW」は収録されている。このアルバムでは、ラストに収録されており、曲終了後にシークレットトラックとして「いつかのメリークリスマス」のアレンジバージョンが流れる。
ひとこと
圧倒的に"冬"を感じる
「SNOW」のみんなの評価は?
ひとこと
雪降る夜を一人で歩きながら聴きたい
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ここからは管理人の「SNOW」独自解釈!
【SNOW/歌詞解釈①】浮気をしたことは後悔していない!?
「SNOW」はフラれてしまった主人公の後悔を描いた悲壮感溢れる内容になっている。
そもそも何故主人公は恋人にフラれてしまったのか。
サビの歌詞を引用したので見てほしい。
あのとき どうして嘘をつかなかったのだろう 偽りばかりで暮らしてたはずなのに
なんかリアル過ぎる歌詞だ(^_^;)。
きっと主人公は浮気をしていたのだろう。
"偽りばかりで暮らしてた"とあるように、浮気が常習となっていた。
そして、ついに恋人に浮気がバレて問い詰められる。
しかし、主人公は何故か嘘をつけず、本当のことを喋ってしまったのだ。
なんか「浮気したことを後悔」ではなく、「"浮気はしてない"という嘘をつけなかったことに後悔」っていうのが生々しい。
綺麗事のない、リアルな心理描写だ。
結局、主人公は浮気に関しては反省していない。
いや、そもそも浮気したことへの罪悪感がないのかもしれない。
ひとこと
浮気したことを後悔しろよ!笑
【SNOW/歌詞解釈②】雪の降り積もる静かな夜
この曲は冬らしい情景描写がいくつかあり、そのどれもが非常に優れている。
まずは次の引用した歌詞を見てほしい。
雪に言葉はない 手紙も届けられない 誰もノックしない すべては息をひそめる
"雪の降り積もる静かな夜"を連想させる歌詞だ。
それと同時に"手紙が届けられない"といった、恋人への未練も描いているのが良い。
言葉のない雪がただただ降り積もり、シンと張り詰めた孤独な夜が主人公を襲う。
また、最後の歌詞を引用したので見てほしい。
踊れ 雪よやまないで今は ため息を優しく吸い込んで つもれ この世の悲しみを全部深く 深く埋めてしまえ
もはや主人公は暖かい部屋にいることはなく、雪降る外にいるような気がする。
主人公の側にいるのは、恋人ではなく、雪。
辺り一面を覆う雪に、主人公は「自分自身の悲しみさえも埋めて欲しい」と願うのだった。
ひとこと
冬の寒さと寂しさが同時に押し寄せる曲
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まとめ
たとえ夏にこの曲を聴いたとしても、冬を感じることができる。
冬のシーンとした静寂さ、寒さ、、、、、この曲の圧倒的"冬感"は聴き手を「雪の降り積もる静かな夜」に連れて行ってくれる。
失恋ソングではあるけれど、失恋ソングというよりは冬らしさを愉しむ"冬ソング"だと私は思っている。
ひとこと
「いつかのメリークリスマス」とはまた違った趣の冬ソング