この曲は何かとB'zのパクリ問題で矢面に立たされることが多い。収録アルバムの中では影の薄いバラードだけれど、個人的には哀愁を感じることができる名曲だと思うので、パクリ問題が存在することが悲しい(^_^;)。
この記事の概要
- 「憂いのGYPSY」のみんなの評価は?
- 「憂いのGYPSY」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/5thアルバム収録曲「憂いのGYPSY」
そもそも「憂いのGYPSY」って?
B'zが1991年11月27日に発売した5thアルバム『IN THE LIFE』の収録曲。
6分40秒と、『IN THE LIFE』の中では最も長い演奏時間を誇る大作である。
結構キャッチーだし、憂いを含んだどこか悲観的な歌詞も素晴らしいので、個人的には名曲だと思っている。
にもかかわらず、この曲はあまり知名度がない気がする。
なにせ『IN THE LIFE』には「もう一度キスしたかった」と「ALONE」という人気バラードが収録されているせいで、この曲の影が薄くなってしまっている。
>>>"あの頃に帰りたい"と思わせられる名バラード「ALONE」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
この2曲はベストアルバムにも収録されているメジャータイトル。
それに対して「憂いのGYPSY」は『IN THE LIFE』にしか収録されていないマイナータイトル。
名曲だと思うので、ぜひスポットライトを浴びせてあげたい(^_^;)。
ひとこと
わがままを言うと、タイトルをもっと分かりやすくしてほしかった
エアロスミスの「What It Takes」と酷似していることで有名
先ほどスポットライトを浴びさせたいと書いたが、実は「憂いのGYPSY」は"負のスポットライト"を浴びている。
つまり、B'zの楽曲ではよく巻き起こる"パクリ問題"の対象になったのだ。
「憂いのGYPSY」のパクリのもとと指摘されているのがエアロスミスの「What It Takes」という楽曲。
私も「What It Takes」を聴いてみたが、本当にそっくりでびっくりした(^_^;)。
もはや日本語カバーと言われても違和感ないレベルだと思う。
まあ個人的には、稲葉松本は基本的に洋楽を聴いて育ってきているので、パクリというよりもオマージュと捉えた方が良いと思う。
やっぱり本当に好きなものは真似したくなるはず。
ただエアロスミスのファンからしたら怒りたくなるのも分かる。
有名になってしまうと自由に創作することが難しくなるという良い例だ。
「憂いのGYPSY」のみんなの評価は?
ひとこと
この曲を語る上でやっぱり"パクリ問題"は避けられない。。。
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ここからは管理人の「憂いのGYPSY」独自解釈!
【憂いのGYPSY/歌詞解釈①】「憂いのGYPSY」の意味とは?
タイトルにある"GYPSY"(ジプシー)とは日本語で"放浪者"を意味している。
歌詞中には「憂いのGYPSY」は登場しないけれど、いかにもこの曲の主人公は不安を抱えていることが分かるので、「憂いのGYPSY」とは主人公自身のことだ。
メモ
2番に"いくつもの恋を乗り継いで人を傷つけて 君に会った"という歌詞があるので、主人公は放浪者のように自由気ままに生きてきたことがわかる。
では、主人公が抱えている不安とは何なのか。
次の引用した歌詞を見てほしい。
君が魅力的なほど 僕は臆病になってゆくよ
歌詞中の"君"とは主人公の恋人を指している。
つまり、守るべき者が現れたことで、主人公は「こんな自分が君を守ることができるのだろうか…」という不安が生まれてしまったのだ。
この引用した歌詞は特に男性なら分かる"矛盾"なのではないだろうか。
守るべき恋人が魅力的なのは素晴らしいことなのに、魅力的であるほど不安が生まれる。
こうした矛盾に気付いてしまった主人公だったのだ。
ひとこと
悩む放浪者
【憂いのGYPSY/歌詞解釈②】いつまでも放浪者ではいられない
2番のサビ、および大サビの歌詞を引用したので見てほしい。
何もしょわずにずっといつまでも街をあるいてはゆけないよ
この歌詞こそ主人公の覚悟だ。
つまり「いつまでも放浪者のままではいられない」ということ。
それは言いかえると「守るべき者を守る生活に変えなければいけない」である。
「所帯を持つ」という解釈も可能!
男らしい覚悟だ。
ひとこと
"男ならでは"の不安と覚悟が描かれている1曲
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まとめ
B'zのパクリ問題で矢面に立たされることの多い本作。
出来ることならパクリ問題など一切頭から捨てて聴いてほしい(^_^;)。
Cメロの夢に関する意味のない描写もどこか哀愁を感じるし、全体的に静かな夕焼けの街並みを連想させる。
ひとこと
この曲に含まれている哀愁を感じてほしい