コンセプトアルバムである収録アルバム『FRIENDS』における「回想」の役割を担っている1曲。ただ、この曲に関してはあまりにも有名すぎて"コンセプトアルバムの1曲"ということが忘れられている。もはやB'zの代表曲になっており、下手すればシングル曲よりも圧倒的に知名度があるのでは。B'zを知らない人でも、一度は聴いたことがあると思う。
この記事の概要
- 「いつかのメリークリスマス」のみんなの評価は?
- 「いつかのメリークリスマス」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/4thミニアルバム収録曲「いつかのメリークリスマス」
そもそも「いつかのメリークリスマス」って?
B'zが1992年12月9日に発売した4thミニアルバム『FRIENDS』の収録曲。
『FRIENDS』は全曲通して1つの物語になるというコンセプトアルバムである。そのため、『FRIENDS』において「いつかのメリークリスマス」は"SCENE1"と表記されており、物語上の「回想」という役割を担っている。
おそらく日本人なら聞いたことない人はいないであろう超有名クリスマスソング。
もはや邦楽クリスマスソングの中でも、非常に高い知名度を誇っている。
音楽番組「COUNT DOWN TV」の『クリスマスに聴きたい歌』アンケートでは、1997年から2006年まで9年連続1位を獲得している。
私もB'zを知る前からこの曲はテレビなどで聞いたことがあり、ファンになって初めて聞いたときは「これB'zの歌だったんだ!」と驚いた笑。
あまりにも有名なためシングルと思う人が多いけれど、実はアルバム収録曲。
さらにコンセプトアルバムの1曲に過ぎないというのが驚き。
まだフルアルバムの1曲だったらわかる(それでもすごいけど笑)けれど、ミニアルバムでさらにはコンセプトアルバムの1曲って…。
事実、稲葉もこれほど有名になるとは思っていなく、以下のコメントを残している。
これほどまでに皆さんに愛される曲になるとは想像できなかった。
松本が気に入っているほどの高い完成度
個人的に、こういう"いかにも"なラブソングは胃もたれしがちというか、飽きが早い。
でも、「いつかのメリークリスマス」は不思議なことに何回聴いても飽きない。
そのため、歌詞もメロディーも非常に完成度が高いと思う。
松本もこの曲が気に入っており、以下のコメントを残している。
数あるB'zのバラードの中でもメロディと歌詞のバランスが良く、特に気に入っている1曲
ひとこと
B'zバラードの中では一番知名度があるはず
「いつかのメリークリスマス」のみんなの評価は?
ひとこと
クリスマスになったら絶対に聴きたくなる笑
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ここからは管理人の「いつかのメリークリスマス」独自解釈!
【いつかのメリークリスマス/歌詞解釈①】なぜ主人公はプレゼントにイスを選んだのか
この曲はほとんどが主人公の回想。
タイトルで察すると思うけれど、恋人と過ごした幸せなクリスマスを回想する。
1番の歌詞では主人公が恋人にプレゼントを届けに行く様子を描いている。
特に、この曲の解釈で必ず話題に上がるのが「なぜ主人公はプレゼントにイスを選んだのか」だ笑。
次の引用した歌詞を見てほしい。
僕は走り 閉店まぎわ 君の欲しかったイスを買った 荷物抱え 電車の中 ひとりで幸せだった
なぜイスなのか。
これは「二人は同棲を始めたばかりだから」という解釈が個人的には一番納得している。
同棲を始めたばかりで家具がそろっていない。
そのため恋人はイスをほしがったということだ。
まあ、この解釈が合っているとは限らない(^_^;)。
でも花束でもネックレスでもなく、"イス"にすることで聴き手の解釈の幅が広がるので「さすが稲葉」だと思う。
ひとこと
多くの人が「なんでイスなの?」と考えるはず
【いつかのメリークリスマス/歌詞解釈②】聴き手に謎を残す終わり方!?
1番の歌詞でプレゼントとしてイスを届けに行った主人公。
2番からは恋人との幸せな様子が描かれている。
ただ残念なかがら、そんな幸せなクリスマスは過去の話。
結局二人は別れてしまったのだ。
「いつかのメリークリスマス」単体で見れば、別れて終わりだけれど、コンセプトアルバム『FRIENDS』においては結局二人は再会しふたたび付き合うことが他曲で明かされる。
この曲が他のラブソングと一線を画しているのは"終わり方"だと私は思う。
これほど聴き手に謎を残す終わり方は中々ない。
立ち止まってる僕の側を誰かが足早に 通り過ぎる 荷物を抱え 幸せそうな顔で
この最後の歌詞で、いよいよ"過去"から"現在"に戻る。
幸せなクリスマスとは打って変わって、今現在の主人公は恋人のいない独り身のクリスマス。
そんな中で、"誰か"が主人公の側を横切った。
この"誰か"というのは"イスを届けに行ったあの頃の主人公"と解釈することもできるし、"もう新しい彼氏がいる元恋人"と解釈することもできる。
はたまた、"クリスマスを楽しむ赤の他人"と解釈することも可。
このように、解釈の幅がかなり広い終わり方なのだ。
「いつかのメリークリスマス」は"回想の1曲"であり、幸せだった過去と寂しい現在の対比がメインになっている。
そのため、個人的には"誰か"は"イスを届けに行ったあの頃の主人公"だと解釈している。
ひとこと
"イスを届けに行ったあの頃の主人公"と解釈すると、切なさがより増すので良い
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まとめ
B'zはこの曲の他にもクリスマスソングはある。
>>>非リア充の妄想で作られたクリスマスソング!?「TONIGHT (Is The Night)」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
でも、やっぱり「いつかのメリークリスマス」を越えるクリスマスソングはない。
発売当時はノンタイアップだったにもかかわらず、これほど知名度が上がったのは、この曲の圧倒的な完成度によるものであろう。
聴いて損はないクリスマスソングの名曲だ。
ひとこと
シングルにしてもいいレベル