1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』のタイトルナンバー。この曲でB'zはブレイクする。シングルでもアルバムでもなく、まさかミニアルバムの収録曲が火付け役だったというのが結構驚きだ。高い完成度を誇っており「これがヒットするのも納得」と言わざる得ない。
この記事の概要
- 「BAD COMMUNICATION」のみんなの評価は?
- 「BAD COMMUNICATION」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/1stミニアルバム収録曲「BAD COMMUNICATION」
そもそも「BAD COMMUNICATION」って?
B'zが1989年10月21日に発売した1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』の収録曲でありタイトルナンバー。
メモ
1stミニアルバムは3曲収録(カセットテープ版では「BAD COMMUNICATION」のカラオケバージョンを含む4曲)なので、日本レコード協会ではシングル扱いになっている。
この曲を収録した1stミニアルバムがヒットし、B'zの快進撃が始まることになる。
つまり1stミニアルバムがB'zの出世作だったのだ。
とはいっても、1stミニアルバムはこの曲を除く2曲は全て過去曲のリメイク。
つまりアルバム自体ではなく、この曲自体がヒットしたということだ。
出世作ということもありその後も何度かリメイクされている1曲。
「BAD COMMUNICATION」の主なリメイク
・Bad Communication E.Style
2ndミニアルバム『WICKED BEAT』に収録。English.Styleということで全英詞に変更されている。
・BAD COMMUNICATION (000-18)
8thアルバム『LOOSE』に収録。(000-18)とはこの曲を演奏しているギターの名前が「000-18」だったということに由来。3番の歌詞をカットしているため演奏時間がおよそ2分30秒短くなっている
・Bad Communication E.Style
7インチ盤、ベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』、韓国限定発売のミニアルバム『DEVIL』に収録。2ndミニアルバム『WICKED BEAT』収録バージョンと表記は同じだが、こちらは演奏時間が4分19秒と短くなっている。ラジオや有線などで使用されていたバージョンだという。
・BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
B’z The Best“ULTRA Pleasure”(2CD)
ベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』に収録。バンドサウンドが全面展開されており、原曲の打ち込み部分がほとんど生音になっている。私が初めて聴いたのがこのバージョンであり、今でも一番好きなバージョンだ。
最初の頃はシングル曲だと思っていたが、アルバム収録曲だったことに驚き。
稲葉の生々しい歌詞と松本のダークなギターサウンドが最高にマッチしている。
前作『OFF THE LOCK』のクオリティが高かったので「順調に成長しているな(上から目線笑)」と感じる1曲だ。
>>>初期を代表する名盤!2ndアルバム『OFF THE LOCK』【アルバムレビュー】
個人的には1stミニアルバムに収録された初出バージョン(原曲)と"ULTRA Pleasure Style"を聴けば間違いなしという感じ。
ひとこと
ヒットしたのも納得の出来!
「BAD COMMUNICATION」のみんなの評価は?
ひとこと
ほんとに一度聴いただけでも耳に残るインパクト
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ここからは管理人の「BAD COMMUNICATION」独自解釈!
【BAD COMMUNICATION/歌詞解釈①】反面教師的な役割を果たしている1曲!?
「BAD COMMUNICATION」、日本語で"悪い関係"。
なんかありそうでなかった英単語の組み合わせだ笑。
サビのラストで"バッコミ二ケーショォン!"と叫ぶので、「BAD COMMUNICATION」という単語がすぐ印象に残る。
稲葉はこの曲に関して「歌詞はありがたくない表現で書いている。それを聞いて反対に『あぁ、やっぱりコミュニケーションって必要なんだ』と思ってくれると嬉しい。」と発言している。
つまり「この曲で描いているのは最悪な奴だから、みんなこういう風になるなよ!」という反面教師的な役割を果たしているわけだ。
稲葉が描く"ありがたくない表現"というのが非常に独特で、なおかつ共感してしまう。
だからこそこの曲は単に"乗れる1曲"ではなく"どこか考えさせられる1曲"になっているのだ。
サビの"we need Bad communication"(私たちはBad communicationが必要)と歌い上げるのも、どこか皮肉的だ。
ひとこと
この曲の主人公は最低な男笑
【BAD COMMUNICATION/歌詞解釈②】B'z作品史上、随一の最低男笑
冒頭の歌詞を引用したので見いてほしい。
Crazy in my mind ときどき感じてる kissは交わしたけど名前も知らない
ヤンチャな主人公である笑。
一夜だけの関係(BAD COMMUNICATION)を繰り返す主人公。
"Crazy in my mind"、つまり「俺ってイカれてる・・・?」と薄々気付いてはいるものの、BAD COMMUNICATIONを止められない主人公なのだ。
また次の引用した歌詞を見てほしい。
去年の女のbadnews TVで楽しんでる そんな冷たい自由に優しく飼いならされていたい
とんでもない歌詞だ笑。
他人(この歌詞ではおそらく芸能人)の不幸を楽しむ主人公。
最低だけれど、共感してしまう自分もいる・・・。
一夜だけの関係を繰り返し、他人の不幸を楽しむ。
B'zの作品の中でも随一で最低な主人公だ笑。
ひとこと
稲葉=この曲の主人公と捉えないように笑
【BAD COMMUNICATION/歌詞解釈③】この曲で稲葉が伝えたかったメッセージ
終始最低な主人公を描き続けるが、所々にしっかりとした稲葉のメッセージが込められている。
そう逃げてる いつかそれを失うのが怖くて かけがえのないものを作ることから逃げ出してる
「BAD COMMUNICATION」で稲葉が本当に伝えたかったことが、この引用した歌詞に凝縮されている。
つまり最低な主人公を引き合いに出して「こういう奴もいるけど、それってかっこ悪くね?」と伝えているのだ。
"かけがえのないものをつくる生き方"こそがかっこいい。
チャラチャラしてる奴はかっこ悪い。
やはり稲葉は真面目な性格なんだと改めて実感できるメッセージだ。
ひとこと
ダンスミュージック系な曲なのにメッセージ性が強い
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まとめ
シングル曲でも全然違和感のない完成度。
「この曲がなければB'zはブレイクしなかった」と言っても過言ではない。
B'z史を語る上では絶対に欠かせない1曲だ。
ひとこと
原曲は7分以上もあるけど、完成度が高いから短く感じる