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前作「裸足の女神」から8ヶ月ぶりという当時のB'zとしては結構長いスパンでの発売だった14thシングル。暗黒時代の幕開けを告げた本作は、今までのシングルとは大きく異なる重くてブルージーな作風となっている。暗い内容で、なおかつアルバム先行シングルだったにもかかわらず、ミリオンヒットをしたのがすごい。
この記事の概要
- 「Don't Leave Me」のみんなの評価は?
- 「Don't Leave Me」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/14thシングル「Don't Leave Me」
そもそも「Don't Leave Me」って?
B'zが1994年2月9日に発売した14thシングル。
約1ヶ月後に発売された7thアルバム『The 7th Blues』の先行シングルである。
>>>"暗黒時代"を象徴する重要作品!7thアルバム『The 7th Blues』【アルバムレビュー】
1993年に発売されたシングル2作「愛のままに~」「裸足の女神」はポップ路線のキャッチーな作風だった。
>>>シングルで最大の売上を記録したけど人気がない!?「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
>>>"B'zアンチ"への怒りのメッセージが隠されている!?「裸足の女神」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
それに対して、本作は重たくてブルージーな作風となっている。
この作風は7thアルバムのコンセプトでもあるので、先行シングルの本作がマイナーな作風になるのは当然といえば当然だ。
ようするに、本作が暗黒時代の幕開けを告げた作品だったのである。
1994年は暗黒時代
B'zにとって、1994年はメンバー自身もファンも"暗黒時代"と呼んでいる。これは長期ライブによるテレビ出演の減少と、1994年に発売されたシングル2作とアルバム1作が、過去作品とは大きく異なる重たくてブルージーな作風になっていることに起因する。そのため、これまで基本右肩上がりで上昇していた売上げ(人気)が1994年で、一時的ではあるが、減少することになる。
シングルでこういう暗めの作品は初めて。
松本は本作に対して以下のコメントを残している。
(『The 7th Blues』からの先行)シングルとして、今までの様なポップな曲も候補にはあったけど、そろそろ目先を変えたものが必要だと思うし、自分たちがいいと思った曲をあえてシングルにした
ヒットソングの方程式みたいなものが、急につまんなく思えた
本作は世間一般的に受け入れられづらい作風であることを松本は分かっていたのだろう。
結果的に、累計売上は140万枚と、前作「裸足の女神」から30万枚の減少となってしまった。
>>>"B'zアンチ"への怒りのメッセージが隠されている!?「裸足の女神」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
個人的には、聴けば聴くほど好きになっている1曲。
まあたしかにこれまでのシングルとは明らかにキャッチーじゃないので、最初はあまり聴いてなかった(^_^;)。
でも、徐々に音が豪華になっていく感じとか、ブルースの渋い感じとか、ひと味違うシングル曲の楽しみ方を知ることができた。
ひとこと
一回目よりも二回目、二回目よりも三回目という具合に聴けば聴くほどハマってく!
「Don't Leave Me」のみんなの評価は?
ひとこと
雰囲気が一気に変わったからファン離れは加速しただろうなぁ
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ここからは管理人の「Don't Leave Me」独自解釈!
【Don't Leave Me/歌詞解釈①】恋愛は複雑すぎるということを知らされた主人公
タイトルの「Don't Leave Me」は日本語で"置いていかないで"。
つまり、この曲は恋人にフラれた主人公の嘆きを描いているのだ。
全編を通して、後悔の念を嘆いており、まったく救いようがない。
さらには、ブルージーな曲調と相まって、ズーンと重たく心に突き刺さる1曲に仕上がっている。
冒頭の歌詞では主人公の強がりを描いている。
惜しくない 君を失っても 本気で思った いい気分で坂を転がり 欲にまかして生きていくのは意外と 簡単なGAME OF LOVE コインひとつで方がつくなら
ここの歌詞はもはや"前振り"と捉えていいだろう笑。
初めは恋人にフラれても後悔なんかしていなかった主人公。
でも、"坂を転がり"という表現の通り、不幸になっていく自分を分かっていた。
"GAME OF LOVE"とは日本語で"恋の駆け引き"という意味。
「コインの裏表だけで恋愛が決まるならば、欲にまかして生きるのは簡単なのに・・・」
このように失恋を経験した主人公は恋愛の複雑さに気付いてしまったのだ。
ひとこと
ほんとに救いようがない失恋バラード。。。
【Don't Leave Me/歌詞解釈②】忘れたけど、忘れたくない(^_^;)
2番からは徐々に後悔の念が爆発していき、それと同時にサウンドも激しくなっていく。
次の2つの引用した歌詞を見てほしい。
思い出はいつも綺麗な花びらみたい
信じられない こんなに胸が痛いのに いつか忘れるなんて
思い出は花びら、つまりいつかは散ってしまう。
主人公を悩ませる"戻れない恋人との日々"もいつかは忘れてしまうのだ。
なんかすごい歌詞だなと思う(^_^;)。
胸が痛い思い出なんか忘れたいはずなのに、その思い出には恋人がいるから忘れたくない。
もう八方ふさがりで、どうすることもできない主人公だ・・・。
ひとこと
はぁ。。。
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まとめ
Cメロでは「失恋ばっかして俺は一体どこに辿り着けるのだろう・・・」という不安を、稲葉の高音シャウトで放出する。
このCメロはすごくかっこいいのでぜひ聴いてほしい。
全体的にブルージーで、ハマる人はとことんハマる渋い1曲だと思う。
ただ、ほんとに救いようのない失恋バラードなので、失恋した人は聴かない方がいいかもしれない(^_^;)。
ひとこと
こんな暗い内容でもミリオンヒットだったんだからすごいよなぁ。。。