2018年12月31日放送の第69回NHK紅白歌合戦に、23歳という若さで出場した女性シンガー・あいみょん。ドラマの主題歌やCMソングなどメディア露出が増え、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を得ている。そんなあいみょんの楽曲を、私の独断と偏見でランキング形式で紹介していく。本記事を見て、あいみょんに興味を持ってくれたらとても嬉しい。
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【あいみょん】絶対に聴いてほしいおすすめ曲ランキングTOP10
【あいみょん】おすすめランキングNO.10
生きていたんだよな
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第10位は2016年11月30日発売の1stシングル「生きていたんだよな」。メジャーデビューシングルのわりには非常にシリアスな内容。インディーズデビューシングル「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」(前作)も過激な描写があったが、あちらは失恋ソングであり、キャッチーで聴きやすかった。しかし、「生きていたんだよな」はさほどキャッチーではないし、"自殺"を意識した重たい内容。さらにはエレカシの「ガストロンジャー」ごとく、あえてリズムに乗せない歌い方をしているので、好き嫌いがはっきりわかれそう。正直、私もあまり好きではなかった(^_^;)。ただ、「生きていたんだよな」は定期的に聴きたくなる中毒性は持っている。この理由はリズムに乗せない歌い方がやっぱり特徴的で、印象に残るからだろう。自殺現場での情景を綺麗事は一切無く、淡々と描いているので、意気込んで聴こうとは思わない。
「今ある命を精一杯生きなさい」なんて綺麗事だな。
精一杯勇気を振り絞って 彼女は飛んだ
でも、誰の胸にもずっしりと残る1曲なはず。
【あいみょん】おすすめランキングNO.9
貴方解剖純愛歌 〜死ね〜
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第9位は2015年3月4日発売の1stインディーズシングル「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」。あいみょんに興味を持つ前から、私はこの曲のタイトルだけは知っていた。そのときはまだ「なんか痛い歌だなぁ」としか思わなかった。さらに言えば、こういういかにもメンヘラを装ったタイトルがどうしても受け付けられず、聴いてもいないのに嫌いだった。時が経ち私があいみょんに興味を持ち、重たい腰をあげてこの"嫌いな曲"を初めて聴いた。そしたらなんと、キャッチーで適度にロックな曲調と残酷な歌詞が非常に相性良く、「めっちゃ良い曲じゃん!」となった笑。これがインディーズデビューシングルって普通にすごい…。まあ歌詞はメンヘラまるだしなので、受け付けない人は絶対いるはず。でも、メンヘラソングが嫌いな私がハマったので、ぜひ一回は聴いてみてほしい。
【あいみょん】おすすめランキングNO.8
私に彼氏ができない理由
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第8位は2015年12月2日発売の2ndミニアルバム収録曲「私に彼氏ができない理由」。ド直球なタイトルなので聴かなくても内容が分かると思う笑。彼氏の出来ない女性がクリスマスやバレンタインを憂うという内容は、男性にも十分共感できる。彼氏ができない理由を模索しながらも、最後には"好きな人に気付かない鈍感さ"が理由だということに気づき、自分を好きでいてくれる人は意外にも身近にいるんだというポジティブなメッセージを伝える。結構キャッチーだし、3分40秒と収録アルバムの中では最も短い演奏時間なので気軽に聴ける。
【あいみょん】おすすめランキングNO.7
どうせ死ぬなら
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第7位は2015年12月2日発売の2ndミニアルバム収録曲「どうせ死ぬなら」。アルバムリード曲なだけに、歌詞や曲調のインパクトが強い。"遺書"をテーマにしているらしく、死んだ時(または後)の自分と周りの環境に対する願いを歌う。特に私は次の歌詞ですぐに「どうせ死ぬなら」が好きになった。
どうせ死ぬなら 二度寝で死にたいわ
二度寝の気持ちよさは異常笑。「たしかに二度寝でぽっくり死ねたら本当に幸せだなぁ」と感心してしまった歌詞だ。主人公は"どうせ死ぬならこうやって死にたい"とたくさんの願いをはき出す。でも、つまりそれって「まだやり残したことがあるから生きていた方がいい」というメッセージに繋がっている。あいみょん自身、"生きていた方が良い"というド直球で綺麗事の歌詞を書くのは基本的に嫌いなはず。だからこそ、この曲にもそういう綺麗事はなく、あえて"生きていた方が良い"を裏返した"死ぬならこうしたい"にしている。とにかく、聴くと生きる力が沸いてくる良曲だ。
【あいみょん】おすすめランキングNO.6
マトリョーシカ
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第6位は2017年9月13日発売の1stアルバム収録曲「マトリョーシカ」。本性を隠した自分自身を"マトリョーシカ"と比喩した内容。マトリョーシカとは、胴体の部分で上下に分割でき、その中に一回り小さい人形が入っている構造の人形。そんなマトリョーシカの特徴をしっかりと実生活とリンクさせた歌詞なので、非常に緻密で秀逸な内容になっている。彼氏に愛されたいがために、本当の自分を隠して良い子を演じる主人公。これは男性よりも女性の方が共感できるはず。曲調はキャッチーではないけれど、歌詞が秀逸なのでぜひ聴いていただいて存分に共感して欲しい。
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【あいみょん】おすすめランキングNO.5
好きって言ってよ
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第5位は2015年12月2日発売の2ndミニアルバム収録曲「好きって言ってよ」。夕暮れ時の"もうすぐ今日が終わる"感じがよく表現された心地良いミディアムナンバー。ただ、歌詞はかなりハードでどぎつい。優しいメロディーとハードな歌詞というギャップが結構衝撃的で、個人的には印象が強い1曲。彼氏に浮気をされた主人公が浮気相手を殺そうとするという、なんともドロドロとした内容。ただ、"殺してやる"という殺意が直接的に描かれず、包丁や木の匂い(つまり棺桶)といった死を連想させる言葉を小出しに登場させる構成がかなり秀逸。そしてラストでは"死体が二つにならないといいね"という恐ろしい歌詞が登場し、タイトルの「好きと言って」というのは単なる甘えたいときに発した願いではなく「あなたまでも殺したくないから、せめて私に"好きと言って"」という意味だったことが判明する。まるで短編小説のようだ。
【あいみょん】おすすめランキングNO.4
おっぱい
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第4位は2015年12月2日発売の2ndミニアルバム収録曲「おっぱい」。タイトルからしてネタソングかと思っていたけれど、いざ聴いてみると"少女から女性へと変化する過程における女ならではの繊細な気持ち"を表現した内容になっていて非常に染みる1曲だった。胸が膨らむ、これは10代の少女が感じる悩みのひとつなんだと思う。そして、おっぱいというのは少女が大人になった証。つまり、この曲には"もう大人になってしまう"という一種の"青春時代の終わり"を間接的に描いている。女性ならば誰もが通るおっぱいの成長。結構デリケートでもあるけれど普遍的なテーマでもある。おっぱいの成長に悩んだ人は共感でき、おっぱいの成長に悩んでいる人は"人には言いづらい悩みを代弁してくれる内容"なので、支えになってくれる1曲になると思う。
【あいみょん】おすすめランキングNO.3
19歳になりたくない
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第3位は2015年12月2日発売の2ndミニアルバム収録曲「19歳になりたくない」。この曲は第2位の「おっぱい」同様、"青春の終わり"を描いている。「おっぱい」よりもストレートに"大人になりたくない"という気持ちがひしひし伝わる。19歳というのは"20歳"よりも大人を感じる年齢なのかもしれない。この曲を聴いて自分が19歳のときを思い出してみたが、やはり大人の階段を上らなければいけない状況だった気がする。それは18歳で高校を卒業し、本格的に自分の人生を考え始めるのが19歳だからかもしれない。大学、専門学校、就職、、、。18~19歳はそういう人生の選択を迫られる時期であり、その選択が人生全てを決めるわけではないけれど、どことなく切迫していた19歳の自分だったように思う。まだ小学生や中学生の頃は「はやく大人になりたい」と思ったこともある。でも、それはただただ漠然と「大人になると良いことが待っている」と思っていたからで、直前に控えた18~19歳にもなると現実的になり「子どものままでいたい」と思うようになる人が多いのでは。タイトルの通り、この曲の主人公も大人になりたくないと思っている。でも、19歳になり大人になってしまう。青春が終わり、人生が始まる。18歳最後の日の主人公の心情を歌ったものなので、18歳の方は特に突き刺さるはず。また、19歳を過ぎた方は"青春が終わり人生が始まることに対する不安が大きかった19歳の頃"を思い起こしてくれると思う。ちなみに、この曲はあいみょん20歳のときに発表された。つまり、まだ19歳の気持ちが残っている時期での発表だった。これは若くしてデビューできたアーティストの特権だと思う。こういう青春の終わりを描いた曲は、やっぱり年を取ってからよりも若いときに発表した方が生々しさがあって良い。
大人になるたびに 見たくないものを見ては 泣いちゃうし 本当の自分に気付くことは少し怖いんだ
【あいみょん】おすすめランキングNO.2
君はロックを聴かない
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第2位は2017年8月2日発売の3rdシングル「君はロックを聴かない」。青春時代を彩った"ロックソング"を聴くことで、あの頃を思い出すという非常に甘酸っぱい1曲。何回か聴いて分かったのだが、実はこの曲の主人公というのはおそらく中年男性。次の引用した歌詞を見てほしい。
埃まみれ ドーナツ盤には あの日の夢が踊る 真面目に針を落とす 息を止めすぎたぜ さあ腰を下ろしてよ
ドーナツ盤とはレコードのこと。さらに"針を落とす"という歌詞があることから、主人公はレコードで音楽を聴いていたレコード世代、つまり中年なのだ。そのため、レコードを聴いていた中年男性は特に胸に染みる1曲になっていると思う。誰もが"青春時代に聴いていた音楽"はあるはず。そして、そんな音楽というのは時が経つにつれて、非常にノスタルジックで胸を締め付けられる音楽に変わっていく。青春時代、良いこともあれば悩み苦しんだこともあった。それでも、時が経つと懐かしくて眩しくて、「あの頃に戻りたいなあ」と切なくなる。多感な時期だからこそ"青春時代に聴いていた音楽"は思い入れが強い。「君はロックを聴かない」の主人公は、たとえ君(片思いの相手)がロックを聴かなくても"青春時代に聴いていた音楽"を聴かせたがっている。それは歌詞に"少しでも僕に近づいてほしくて"とあるように、"青春時代に聴いていた音楽"が血となり骨となり、今の自分の支えになっているからだ。内容も良いし、爽やかでキャッチーな曲調もすごい良い。非常に完成度が高い1曲だ。
【あいみょん】おすすめランキングNO.1
マリーゴールド
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第1位は2018年8月8日発売の5thシングル「マリーゴールド」。今現在のあいみょんを代表する大・大・大名曲。個人的には2018年の邦楽史の中でも、圧倒的な完成度を誇っている1曲だと思っている。実際、「マリーゴールド」は第69回紅白歌合戦で披露したり『Google アプリ』のCMソングになっていたりするので、"あいみょんの存在が世間に知れ渡った出世作"と捉えることができる。私自身「マリーゴールド」であいみょんを好きになった。きっかけになった曲なので、他曲よりも思い入れが強い。過去の夏の恋を切なく、そしてノスタルジックに描いた内容になっており、聴き手に心地よい余韻を与えてくれる。また、「マリーゴールド」とは花の名前であり、花言葉がなんと"嫉妬・絶望・悲しみ"。次の引用した歌詞を見てほしい。
麦わらの帽子の君が 揺れたマリーゴールドに似てる
この曲の中では、"君"をマリーゴールドに例えている。そのため、聴き手は「主人公にとって"君(恋人)"は、思い出すと悲しくなってしまう存在」と解釈することができる。あの夏を彩った恋、そして終わってしまった恋。何度聞いても切なさが胸に染みる。また、曲調はとても爽やかなミディアムバラードになっているためドンヨリ感がない。歌詞も曲調も、どこをとっても非の打ち所がない大名曲だ。
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おわりに
【あいみょん】絶対に聴いてほしいおすすめ曲ランキングTOP10、いかがだっただろうか。
マリーゴールド
君はロックを聴かない
19歳になりたくない
おっぱい
好きって言ってよ
マトリョーシカ
どうせ死ぬなら
私に彼氏ができない理由
貴方解剖純愛歌 〜死ね〜
生きていたんだよな
こうしてみると、2ndミニアルバム『憎まれっ子世に憚る』収録曲が半数を占めていることが分かる。
やはり『憎まれっ子世に憚る』は印象に残る個性的な曲が多いことが、本記事を書いてて改めて気付いた。
正直、「マリーゴールド」を越える名曲を出すというのは結構ハードルが高いような気がする。
そのくらい、私は「マリーゴールド」の素晴らしさに魅了されたし、虜になっている。
今後も、あいみょんにはますます名曲を世に出していってほしいと願う。
ちなみに、あいみょんの楽曲は10つの音楽配信サービスで聴き放題出来る。そのなかでも私は「うたパス」がおすすめ。「うたパス」の登録方法やメリットデメリットは下記の記事を見てみてほしい。
>>>あいみょんを聴き放題するなら「うたパス」が良い。その理由を解説