浮気(または不倫)を描いたバラード。メロディーも歌詞も、当時のB'zにしてはかなり大人びている。キャッチーではないが表現力が素晴らしいので、一度で良いから聴いてみてほしい1曲だ。後に再録されたので知名度はある程度上がった。
この記事の概要
- 「NEVER LET YOU GO」のみんなの評価は?
- 「NEVER LET YOU GO」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/2ndアルバム収録曲「NEVER LET YOU GO」
そもそも「NEVER LET YOU GO」って?
B'zが1989年5月21日に発売した2ndアルバム『OFF THE LOCK』の収録曲。
演奏時間が5分41秒と、収録アルバムの中では最も長い。
メロディも歌詞もとても大人びているので今聴いても古くささがない。
こんなにも哀愁漂う曲を2ndアルバムにして制作できるだなんて「やっぱり稲葉松本は凄い!」としか言い様がない。
NEVER LET YOU GO -Mixture style-
裏ベストアルバムでもある『B'z The "Mixture"』ではこの曲の再録バージョン「NEVER LET YOU GO -Mixture style-」が収録されている。こちらはギターサウンドが太くなっており、ハードロック調に仕上がっている。私が初めて「NEVER LET YOU GO」を聴いたのはこの再録バージョン。オリジナルバージョンも良いけれど、やっぱり再録バージョンの方がクオリティーが高くかっこいい。
まあ哀愁があって良い曲なんだけれど、名曲とまではいかない。
B'zはこの後もどんどん"哀愁漂う名曲"を多数発表していくので、正直この曲は埋もれがちだ。
ひとこと
2ndアルバム発売当時だったら「B'zの哀愁曲といったらこれ!」になってたはず
「NEVER LET YOU GO」のみんなの評価は?
ひとこと
やっぱ『B'z The "Mixture"』に収録されたから知名度が上がったね
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ここからは管理人の「NEVER LET YOU GO」独自解釈!
【NEVER LET YOU GO/歌詞解釈①】作詞家としての腕が磨かれた
浮気(または不倫)を描いたバラード。
そのため内容はけっこう重たい。
大人びている内容だからこそ後に再録されたと思うし、この歌詞を当時24歳の青年が書いたとは思えない。
作詞家としての腕が磨かれたのか、情景描写が非常に上手くなっている。
例えば冒頭の歌詞。
ガラスに広がっている君の街 見下ろして 無口なビルをつつむ音のない雨に気づいたよ
これ、秀逸な表現だと思う。
"君の街"というのは後に"僕の街"という歌詞が登場するため「浮気相手の暮らす街で2人は秘密の逢瀬を重ねている」ことが想像出来る。
"無口なビル"という擬人法を使った表現を入れているのも素晴らしい。
たしかに雨だと人は外出しなくなるので、幾分静かになる。
その"静かさ"を"無口"と表現しているのだ。
ひとこと
表現力が上がった!
【NEVER LET YOU GO/歌詞解釈②】「君を放さない」と言い出してしまいそうなくらい・・・
浮気をしている2人。
ちなみにパートナーがいるのは主人公の方だ。
だれかが待つ僕の待ちにも 雨雲が近づいてるはず
"だれか"というのはまさに主人公のパートナーのことだ。
ただ、この曲が描いているのは浮気を終わらせようとしている主人公。
にもかかわらず、タイトル(サビでも歌われる)は「NEVER LET YOU GO」、日本語で"君を放さない"である。
つまり主人公は葛藤しているのだ。
「好きな気持ちは変わらないけれど、これは倫理に反している行為・・・。」
主人公の切実な叫びが2番の歌詞で登場する。
Never let you go 言い出しそうな僕を撃ち殺してくれ
「君を放さない」と言い出してしまいそうな主人公。
"撃ち殺す"という残酷描写がこの曲の重たい雰囲気と合っていて良い。
ひとこと
浮気はやっぱり良いことない・・・
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まとめ
結局最後に"I can't see you"という歌詞が登場するので、主人公の覚悟はある程度決まったのだろう。
良い意味でも悪い意味でも、この曲は世に出すのがあまりにも早かった気がする。
当時のB'zにしてはあまりにも大人びている。
再録されたから知名度は上がったけれど、ブレイク期に発表していたらもっと人気になっていたのではないだろうか。
ひとこと
この曲は表現力が素晴らしいので、ぜひ歌詞を味わいながら聴いてほしい