出典:https://www.amazon.co.jp
9thアルバム『SURVIVE』の先行シングル。原点回帰を目指した作品になっており、当時のB'zがこだわっていた生音作風からあえて初期の打ち込み多用メロディーにしている。キャッチーで聴きやすいけれど、個人的には歌詞が受け付けられず今でも好きになれないシングルだ(^_^;)。
この記事の概要
- 「Liar! Liar!」のみんなの評価は?
- 「Liar! Liar!」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
B'z/23rdシングル「Liar! Liar!」
そもそも「Liar! Liar!」って?
B'zが1997年10月8日に発売した23rdシングル。
およそ1ヶ月後に発売される9thアルバム『SURVIVE』の先行シングルでもある。
『SURVIVE』の先行シングルがなかなか決まらず、急遽最後に製作されたらしい。
「Real Thing Shakes」や「FIREBALL」など、生音にこだわっていた当時のB'zだったが、本作は打ち込みを多用したロックソング。
>>>何故こんな挑戦的な曲をシングルにしたのか!?「Real Thing Shakes」~歌詞の意味とは?【和訳/歌詞解釈】
>>>連続ミリオン記録さえも"燃やした"1曲!?「FIREBALL」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
「今のサウンド(1997年当時のB'zの作風=生音)とかつてのサウンド(初期のB'zの作風=打ち込み)の融合」をコンセプトにしており、メンバーは本作を「原点回帰」と評している。
そのため、「Real Thing Shakes」や「FIREBALL」よりはキャッチーで聴きやすい。
ただ、個人的には正直好きではない1曲(^_^;)。
稲葉節とも言われる独特な歌詞が本作では特に特徴的だけれど、さすがにシングルにしてはやり過ぎな気がする。
はっきり言ってついていけない…。
今となってはかもしれないけれど、前作「Calling」が圧倒的な完成度かつ"90年代のB'z黄金期を締めくくるシングル"感がばりばり伝わってきたので、本作は"ピークが過ぎ去った"というネガティブなイメージがどうしてもぬぐいきれない。
>>>稲葉の"B'zに対する想い"を綴った曲?「Calling」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
結局B'zにとって「Calling」が90年代で最後のミリオンヒットシングルとなった。
結果的に本作の累計売上は80万枚となり、もはやあのB'zでも100万超えるのはつらくなってきたことが分かる。
ひとこと
キャッチーなんだけれど、歌詞がどうもついていけない…
「Liar! Liar!」のみんなの評価は?
ひとこと
意外と高評価多数
スポンサーリンク
ここからは管理人の「Liar! Liar!」独自解釈!
【Liar! Liar!/歌詞解釈①】実は恋人は結婚していた!?
タイトルの「Liar! Liar!」、直訳すれば"嘘つき!嘘つき!"だ笑。
このタイトルはおそらく製作時期に公開されていた映画『ライアー ライアー』のオマージュ。
何もかも信じることが出来なくなった主人公を描いているため、アップテンポなのに"病んでる感じ"がひしひし伝わってくる。
なぜ主人公は何もかも信じることが出来なくなったのか、これは"オマエ"のせいで。
冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
まっ黄色いシャツ着ちゃって 歌い出しそうな表情さらして ダンナと仲良く腕組んで 道横切ってんのはオマエだろ
この歌詞から、"オマエ"は主人公とは付き合っているものの、実は結婚していることがわかる。
"まっ黄色いシャツ"という歌詞から、実はこの歌詞は24時間テレビに対する批判という解釈もできる。
つまり、主人公は"オマエ"が結婚していることを知らないで付き合っていた。
それが偶然ばったり旦那とデートしているところを目撃してしまった主人公。
主人公は"オマエ"に裏切られたことを悟る。
うたぐり深いやつになっちゃったのは 週刊誌のせいじゃない オマエのせいでしょ
ひとこと
「恋人が実は結婚していた」って結構生々しいなぁ(^_^;)
【Liar! Liar!/歌詞解釈②】完全な芝居で嘘じゃないと思い込ませて欲しい。
おそらく「Liar! Liar!」を聴いたら誰もが「ん?」と思う歌詞が2番に登場する。
その歌詞がこちら。
先生はママと 政府は火星人と 警察は悪い人と 僕の知らないとこで とっくに ああ ナシがついてる それってダンゴウ社会
この歌詞で、私は「うわぁついていけないなぁ」と思ってしまった(^_^;)。
なんかあまりにも生々し過ぎるというか、はじけ過ぎというか…。
先生とママ、政府と火星人、警察と悪い人、どれも表には出てきていないけれど、きっとやましい関係性にある。
この歌詞に登場する"ナシ"とは、後に続く"ダンゴウ社会"という単語から、"はなし"の略と解釈していいと思う。
"談合"とは不正な取引を表す単語。
そのため"ダンゴウ社会(談合社会)"とは不正な取引がまかり通っている世界という意味。
つまり、嘘であふれかえった世界。
そんな世界に平然と生きている私たち。
なんか悲しくなってくる…。
ただ、主人公は嘘であふれかえった世界をある程度肯定している。
いや、なんとか肯定せざるを得ないのかも。
最後の歌詞を引用したので見てほしい。
完全な芝居で信じさせてよ ウソなどないと思い込ませてくれ Oh, liar, liar だれもがliar 愛する人がハッピーになりゃそれでいいや
「完全な芝居で嘘じゃないと思い込ませて欲しい。」
やましいことをしてもいいから絶対に隠して欲しいというこの願いは、なんか分からなくもない(^_^;)。
"だれもがliar"とあるように、結局誰もがみんな嘘をつく。
たとえイケメンでも美女でも金持ちでも貧乏でも、嘘はつく。
"嘘をつかないで"という願いは到底叶わないこと。
そんな世界に生きている以上、バレない嘘をついてというのがせめてもの願いなのだ。
ひとこと
嘘をつかれると、例え些細なことでも本当にその人を信用できなくなるんだよなぁ…
スポンサーリンク
まとめ
個人的には歌詞がどうもついていけなくて、好きではないシングル。
原点回帰を目指した作品なので曲調はキャッチーなんだけれど、1995年あたりの勢いのあるキャッチーシングルと比べるとやっぱり魅力を感じない。
正直、無理にアルバム先行シングルにしなくてもよかったのではと思う…。
ひとこと
ディスコグラフィー的にも、本作からシングルに"華やかさ"がなくなっていったような…