惜しくも2016年に解散してしまった国民的グループ・SMAP。本記事は2006年のシングル「Dear WOMAN」でファンになった私が絶対に聴いてほしいおすすめシングルTOP10をランキング形式で紹介していく。本記事を見て、SMAPが残した数々の名曲たちに触れてみようと思ってくれたらとても嬉しい。
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【SMAP】絶対に聴いてほしいおすすめシングルランキングTOP10
【SMAP】おすすめランキングNO.10
BANG! BANG! バカンス!
出典:http://blog.livedoor.jp
第10位は2005年7月27日発売の37thシングル「BANG! BANG! バカンス!」。当時のSMAPは「世界に一つだけの花」の記録的大ヒットで、"国民的グループ"を確立していた。それは良いことでもあるし、悪いことでもあったと私は思っている。なぜならば"国民的"という称号がついてしまったことで、「世界に一つだけの花」以降は90年代の尖った作風を出せなくなっていったからだ(まあメンバーもいい年齢になったことも理由の一つだとは思う)。そんな中で、「BANG! BANG! バカンス!」というのは「世界に一つだけの花」以降随一の超おバカソングだった笑。脳天気でお気楽な内容になっており、90年代のSMAP楽曲を知っていると「これこそSMAPだよなぁ」と感じる。キャッチーだし、ライブでは定番になっているので、ノリノリになれることだろう。ただ、作詞が宮藤官九郎なので結構やりたい放題やってる笑。そのため、ついていけない人も少なからずいるはず(^_^;)。
【SMAP】おすすめランキングNO.9
華麗なる逆襲
出典:https://www.jvcmusic.co.jp
第9位は2015年2月18日発売の54thシングル「華麗なる逆襲」。この曲、正直リアルタイムでは全然印象に残らなかった。時が経ち、2016年にSMAPが解散するということになった。そして、事実上最後のアルバムとなったベストアルバム『SMAP 25 YEARS』のラストに「華麗なる逆襲」が収録された。それによって、「華麗なる逆襲」はまさに"解散するSMAPからのラストメッセージ"と捉えることができ、印象に残る1曲になった。誰もが望んでいなかった国民的グループの解散。いまだに真相は闇雲で、不甲斐ないかたちで解散になってしまったけれど、「華麗なる逆襲」の最後の歌詞を聴くと「SMAPらしい終わり方だな」となんとか思える。
俺は勝ち逃げするよ
事務所のいざこざに巻き込まれて解散してしまった5人の"華麗なる逆襲"はいつになるのだろう。この曲を聴く度に「もう一度5人が集結するんじゃないかな」と思ってみたりする。
【SMAP】おすすめランキングNO.8
しようよ
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp
第8位は1995年6月6日発売の17thシングル「しようよ」。当時のSMAPシングルは知名度が高く、ファン以外の人でも聴いたことがあるシングルが多いと思う。その中でも「しようよ」はかなり影が薄くて知名度が低い。でも、メロディーも内容も上手くまとまった良曲。たしかに、当時の他のシングルと比べるとインパクトは薄いけれど、良い意味で"尖り"がないので安心して聴ける。自然と口ずさめるほどキャッチーなので、個人的にはドハマりした。倦怠期を迎えたカップルを描いており、"結局は話をしなければ伝わらない"という普遍的なメッセージが込められている。そのため、元々の仮タイトルは「話をしようよ」だった。"言葉がなくても伝わる"という綺麗事を真っ向から否定した内容は、やっぱりSMAPは"白馬の王子様"ではなく"どこにでもいる若者たち"だと認識させられる。こういう現実的な曲が多かったからこそ、SMAPは他のアイドル以上に共感や人気を得たのかな。
【SMAP】おすすめランキングNO.7
俺たちに明日はある
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp
第7位は1995年11月11日発売の19thシングル「俺たちに明日はある」。森且行が在籍していた6人時代SMAPのシングルの中では、78万枚と最高売上を記録した。内容はもちろんのこと、俺たちに明日はあるという風格あるタイトルが本当に好き。さらにはメロディーもキャッチーなので「6人時代SMAPの最高売上シングルなだけあるなあ」という感じ。また、泥臭さがにじみ出ている歌詞が非常に当時のSMAPらしい。
バラの花束が似合うのもいるのさ だけど似合わない 転がるように生きて
"自分はバラの花束が似合わない"だなんて、アイドルが歌ってもいいものなのだろうか(^_^;)。でも、それこそ"どこにでもいる若者たち"のSMAP。ちなみにタイトルは映画「俺たちに明日はない」のパロディであり、歌詞の"明日に向かって撃つ 希望を~"は映画「明日に向かって撃て!」のパロディ。こういう遊び心があるのも魅力の一つ。
【SMAP】おすすめランキングNO.6
freebird
出典:https://www.amazon.co.jp
第6位は2002年5月15日発売の34thシングル「freebird」。個人的には、2000年代以降のSMAPシングルの中で一番好き。生きていれば必ず遭遇してしまう"不安"や"悲しみ"。それらがあるからこそ人生は輝くというポジティブなメッセージが込められており、私自身落ちこんでいる時は何度も「freebird」に救われた。また、稲垣吾郎が事件を起こし、2001年8月から活動休止を余儀なくされていた。「freebird」はそんな稲垣吾郎の復帰作でもあったので、歌詞の内容がより意味合いのあるものになっている。
君との距離も 寂しい時間も 回り続けるからいいんだと思います
君=稲垣吾郎と解釈することもできる。
稲垣吾郎の復帰作ということで製作されたのかは分からないけれど、SMAPの"危機"を乗り越えた後の作品ということだけあって歌詞に重みがある。優しくて暖かいメロディーもすごくキャッチーで素晴らしい。落ち込んだりしたときはぜひこの曲を聴いてみてほしい。ほっと肩の力を抜かしてくれる良曲だ。
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【SMAP】おすすめランキングNO.5
Peace!
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp
第5位は1997年9月26日発売の26thシングル「Peace!」。金ピカのゴージャスなジャケットの割には地味であまり知名度がないシングル(^_^;)。次作が「夜空ノムコウ」という名曲が控えているというのも、本作の印象を薄くしてしまった要因の一つかと思う。たしかに当時の他のシングルと比べると耳に残るほどのキャッチーさはない。しかし、この曲の"ありふれた日々こそ大切に"というメッセージがなぜか聴けば聴くほど心に強く刻み込まれる。
人はなぜか波乱の日を求めがちで だけどツツガ無い今日が実は何より大事
こういう人生論を描くとなると説教臭い歌詞になりがち。でも、この曲にはそんな説教臭さがない。第6位「freebird」同様、ほっと肩の力を抜かしてくれる良曲。ちなみに、収録アルバム『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』ではドラムやベースなどの主要楽器が生演奏になったアルバムバーションが収録されていている。このアルバムバーションがすごく豪華で聴き応え満点なのでぜひアルバムバーションも聴いてみてほしい。
【SMAP】おすすめランキングNO.4
Can't Stop!! -LOVING-
出典:https://matome.naver.jp
第4位は1991年9月9日発売の1stシングル「Can't Stop!! -LOVING-」。SMAPの記念すべきデビュー作。メロディーが完全に80年代アイドルポップスなのでかなり古くさい。私自身、"SMAPのデビューシングル"という認識はあったけれど、あまりにも古くさいので全然聴いていなかった。ただSMAPが解散することになり、SMAP最後のテレビ出演となった2016年12月26日放送の『SMAP×SMAP』のエンディングで、スタッフロール&歴代のスタッフと5人が記念撮影する場面と共に「Can't Stop!! -LOVING-」が使用された。そのシーンを見て、「あぁ、本当に解散しちゃうんだ…」と感極まってしまったのを覚えている。このスマスマ最終回以来、「Can't Stop!! -LOVING-」は古くさい80年代アイドルポップスから"国民的グループの始まりと終わりを飾った1曲"という認識に変わった。それを受けて、歌詞が非常に感慨深くて切ないものになった。例えば、次の引用した歌詞を見てほしい。
君をしあわせにする
僕はここにいるよ
君を笑顔にかえる
もっと熱い想い胸につたえて
"君をしあわせにする僕はここにいるよ"、デビュー当時だったら単なる"甘ったるい言葉"にしか私は聞こえなかったはず。でも、SMAP亡き今聴くと"解散という苦渋の決断をした5人の ファンへのせめてもに慰め"に聞こえて、非常に胸を締め付けられる。「Can't Stop!! -LOVING-」発売前日の1991年9月8日、SMAPは西武園ゆうえんちでデビュー記念として握手会&ライブを行った。その際は天気が悪く、メンバーがどしゃぶりの中「Can't Stop!! -LOVING-」を歌っているという有名な映像がある(この映像は2016年12月28日に発売された映像集『Clip! Smap! コンプリートシングルス』に収録)。実際、「Can't Stop!! -LOVING-」はジャニーズとしては異例のデビューシングル初週2位を記録してしまい、鳴かず飛ばずの時期が続くことになるので、芸能活動的にもSMAPはどしゃぶりのスタートだった。そして時が経ち、2016年、たくさんの花とスタッフに囲まれ解散したSMAP。
出典:https://www.youtube.com
つまり、「Can't Stop!! -LOVING-」はSMAPのどしゃぶりの中での始まりと有終の美を飾ったスマスマ最終回(つまり5人最後のテレビ出演)を同時に思い起こさせてくれる感慨深い1曲なのだ。
【SMAP】おすすめランキングNO.3
どんないいこと
出典:https://www.suruga-ya.jp
第3位は1995年9月9日発売の18thシングル「どんないいこと」。この曲を一言で表すならば、"聴けば聴くほど異常に味が出る曲"。街の細かな様子を非常に巧く描いており、まるで私たち聴き手が「どんないいこと」の世界観に引き込まれる。物語は主人公が片思いの女性を街に呼び出して告白するというもの。そう言われるとただのラブソングに聞こえるかもしれないが、前述の街の細かな様子、そして時間の流れを上手く利用しているため、単なるラブソングの域を超えている。1番および2番の冒頭の歌詞を引用したので見てほしい。
(1番)空がだんだん曇ってきた 雨が今にも降りそう
(2番)雨が少し降り出した
1番では曇りだったのが、2番からは雨が降りだしている。これにより私たち聴き手は「1番と2番の間にある程度の時間が経ったんだな」と理解できる。こういう"行間を深読みしたくなる歌詞"が「どんないいこと」最大の魅力。天気の様子以外にも、主人公と片思いの女性は結ばれたかどうか、バスに乗った主人公がなぜ"今日ひとりで歩いてゆこう"と思ったかなど、本当に解釈のしがいがある。そして、最後には"街は本当のことだけ映して消える いつでも"と、どこか憂いを含ませて静かにフェードアウト。圧倒的な余韻に包まれること間違いなし。個人的には、収録アルバム『SMAP 008 TACOMAX』の生演奏バージョンがもう本当に、、、、素晴らしすぎるのでぜひアルバムバーションを聴いてみてほしい。正直、シングルバージョンよりも大大大好き。
【SMAP】おすすめランキングNO.2
がんばりましょう
出典:https://ameblo.jp
第2位は1994年9月9日発売の14thシングル「がんばりましょう」。初の70万枚を越えるヒットを記録しSMAPの出世作となった。"どこにでもいる若者像"を描いた内容が以降の作品に継承されていたり、『SMAPのがんばりましょう』や『SMAP☆がんばりますっ!!』といったSMAP出演の番組名になっていたりと、SMAPのその後の活動に様々な影響を与えた重要作品である。キャッチーな曲調、そして勇気づけられる歌詞。この2つの要素をしっかりおさえつつ、当時のSMAPとしては異色の"どこにでもいる若者像"を描いたり、既存曲のサンプリングを多用したりするなど挑戦的な要素も取り入れている。そのため、それまでのSMAPファンのみならず、新規ファン(特に男性)も獲得できるとても優秀な作品だ。前作「オリジナルスマイル」はアイドルらしさ全開。次作「たぶんオーライ」は"どこにでもいる若者像"を描いているのだが、正直生々し過ぎてやりすぎかなと思う(^_^;)。そういった点で「がんばりましょう」は、これまでの"アイドルらしさ"と本作以降の"どこにでもいる若者らしさ"両方がうまい具合に調和しているので、「SMAPを聴くならまずはこれ!」と断言できる。出勤前の気だるい朝を舞台にしており、「ま、めんどくさいけど がんばろう…!」というお気楽思考を展開させる内容なので、社会人なら必ず共感できるのでは。
仕事だから とりあえずがんばりましょう
"がんばってね"ではなく"(お互い)がんばりましょう"という同じ目線からの歌詞なので、SMAPを身近に感じさてくれる。つまり、"どこにでもいる若者像"を描いた内容が"身近にいるような感覚"に繋がったことで、女性のみならず男性からの支持も受け、国民的グループへと成長するきっかけになったのかなと思う。まあなにがともあれ曲自体の完成度は高く"社会人応援歌"としても機能しており、なおかつあの国民的グループ・SMAPの出世作でもあるので、絶対に聴いてほしい。
【SMAP】おすすめランキングNO.1
夜空ノムコウ
出典:https://www.amazon.co.jp
第1位は1998年1月14日発売の27thシングル「夜空ノムコウ」。SMAP初のミリオンヒットシングル。他のシングルとは明らかに違う、圧倒的な完成度を誇る大名曲。街の雑音から始まるイントロで一気に引き込まれ、歌詞の一つ一つが胸に刺さる。また、個人的にはこの曲に対する私の思い入れが強すぎる(^_^;)。なぜかというと、高校3年生という青春の終わりと将来に対する見えない不安が入り混じった時期にこの曲を知ったからだ。ある種の"青春の終わり"を描いた内容が、高校3年生の私には痛烈に胸に突き刺さってしまった。
あのころの未来にぼくらは立っているのかなぁ 全てが思うほど うまくはいかないみたいだ
特に、この引用した歌詞が尋常じゃないほど鋭いナイフとなって胸に突き刺さる…。高校3年生の時も突き刺さったけれど、学生時代が終わった現在になって聴くとかなりやばい…。思い描いていた"あのころの未来"に立てている人は、はたしてこの世の中に何人いるのだろう。きっと、ほとんどの人が"あのころの未来"とは違った未来に立っているはず。だからこそ、「夜空ノムコウ」は誰の胸にも刺さるし共感できる。結局、最後の歌詞では"夜空のむこうには もう明日が待っている"と、あくまで今現在は"あのころの未来"ではなく、通過点に過ぎないという救いのあるメッセージを伝える。きっとこれからもこの曲を聴き続けるだろうし、年を重ねる度により深く胸に突き刺さるのだろうと思う。まだ"あのころの未来"ではないと思えるように、いつか"あのころの未来"に立てるように…。何年経っても色褪せない、"胸に染みる"というよりも"胸に突き刺さる"名曲だ。
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おわりに
【SMAP】絶対に聴いてほしいおすすめシングルランキングTOP10、いかがだっただろうか。
夜空ノムコウ
がんばりましょう
どんないいこと
Can't Stop!! -LOVING-
Peace!
freebird
俺たちに明日はある
しようよ
華麗なる逆襲
BANG! BANG! バカンス!
やっぱりこういうSMAPランキングは大抵が「夜空ノムコウ」か「世界に一つだけの花」が1位になる(^_^;)。
今回のランキングも例に漏れず「夜空ノムコウ」が1位になったけれど、やっぱり誰が聴いても名曲に違いないのは確か。
「世界に一つだけの花」はあまりにも色々な所で使われすぎてお腹いっぱい…。
9位「華麗なる逆襲」4位「Can't Stop!! -LOVING-」に関してはSMAP解散を受けて好きになりランクインしている。
そのため、解散によって新たなるSMAP楽曲への聴き方が生まれたと考えると、どうにか"SMAP解散"という残酷な現実を受け入れることが出来る。