『LA・LA・LAND』の概要
極上のミュージカル、ついに誕生!
2014年、『セッション』(原題: Whiplash)でアカデミー賞5部門にノミネートされるなどして一気に知名度を上げた監督デミアン・チャゼル。
本作は『セッション』の商業的、批評的な成功を受けて、監督が長年あたためてきた脚本を元に製作された。
日本では興行収入44億円、全世界で300億円を越える大ヒットを記録。
今後のミュージカル映画の金字塔として、歴史に名を残した名作だ(^^)/。
あらすじ
女優を目指すミアとジャズピアニストのセバスチャンの恋物語。
以下、シネマトゥデイより引用。
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
『LA・LA・LAND』はU-NEXTで無料で観れます。
『LA・LA・LAND』のサントラ
冒頭の渋滞シーンから、もう私をこの映画の音楽に魅了されてしまった(笑)。
ミュージカル映画というのはあまり興味なかったが、本作のハイクオリティな音楽があまりにも素晴らしすぎたので、ミュージカル映画の良さを知ることができた(^^)/。
1曲1曲がほんとに素晴らしいので、もちろんサントラを購入(笑)。
極上の映画、極上のサントラ。
"極上"という言葉がほんとに似合う。
収録曲
1.Another Day of Sun
2.Someone in the Crowd
3.Mia & Sebastian's Theme
4.A Lovely Night
5.Herman's Habit
6.City of Stars
7.Planetarium
8.Summer Montage / Madeline
9.City of Stars (feat. Ryan Gosling and Emma Stone)
10.Start a Fire
11.Engagement Party
12.Audition (The Fools Who Dream)
13.Epilogue
14.The End
15.City of Stars (Humming) (featuring Emma Stone)
1.Another Day of Sun
出典:https://www.youtube.com
この曲の元々のタイトルは「Traffic」(渋滞)だった。
やっぱり「Another Day of Sun」(新しい日)の方が良い。
渋滞の高速道路。
各車で流れているラジオやクラクション、それらがどんどんリズムを刻みこの曲が流れ始める。
超ノリノリになれるので、オープニングナンバーにもってこいだ。
また、このシーンは本当に高速道路を封鎖して撮影されたらしい(!)。
圧巻な幕開けだ(^^)/。
2.Someone in the Crowd
出典:https://www.youtube.com
ミアとその仲間達。
コネを作るためにパーティーへと向かうために準備をしているときにこの曲が流れ始める。
このシーンで最も目が引くのは"鮮やかな色"だ。
ミア達が着てるドレス、プールサイドで行われているパーティー、そして最後に打ち上げられる花火。
全てが色鮮やかで美しすぎる(!)。
この曲の持つエネルギーと美しい映像がマッチした、本作でトップ5に入るほどの名シーンだ。
3.Mia & Sebastian's Theme
落ち着いた曲調だけれど、劇中では非常に重要な1曲。
なぜならミアとセバスチャンが実質的に初めて出会うレストランでセバスチャンが弾いていたからだ(^^)/。
この曲が後に、ミアのある決断に大きな影響を与える。
この曲こそが2人を結びつけたと言っても過言ではない。
4.A Lovely Night
出典:https://www.youtube.com
ロサンゼルスの美しい夕暮れを背に、ミアとセバスチャンがこの曲に乗せて踊り始める。
まだ恋愛感情が芽生えていない2人。
だからこそ、美しい夕暮れの景色も無駄に感じてしまっているのだ。
そのためこの曲は歌詞がすごく面白い(笑)。
タイトルは「A Lovely Night」(美しい夜)だけれど、まだラブラブではない2人なのだ(^_^;)。
5.Herman's Habit
ミアの「ジャズは嫌い」発言によって、セバスチャンが連れて行ったクラブで流れる1曲。
この曲が流れてる間に、セバスチャンはミアにジャズの熱い想いを語る。
このシーンはまさに学生時代にジャズドラムに打ち込み、ジャズに並々ならぬ愛情を持っている本作の監督デイミアン・チャゼルの想いが反映されていると思う(^^)/。
6.City of Stars
出典:https://www.youtube.com
この曲はアカデミー賞歌曲賞を受賞した。
正直、この曲より1曲目「Another Day of Sun」の方が受賞されるべき曲だと思う(^_^;)。
ミアとのデートが終わり、埠頭にてセバスチャンがこの曲を歌う。
恋の始まりを予感しているセバスチャン。
夕焼けの海が美しいシーンだ。
ちなみに9曲目、15曲目にもバージョン違いでこの曲が収録されている。
しっとりとした曲調なのでうっとりとできるはずだ。
7.Planetarium
グリフィス天文台に潜り込んだミアとセバスチャン。
2人がいよいよ恋に落ち、天にも昇る気分に。
面白いのが"天にも昇る気分"を本当に再現しているところだ(笑)。
この曲はワルツなのですごく高貴な印象を受ける。
ぜひ、この曲を聴いて2人のように"天にも昇る気分"を体感して欲しい(^^)/。
8.Summer Montage / Madeline
出典:https://www.youtube.com
夏になり、ミアとセバスチャンのデートが無作為に映し出されるシーンにこの曲が流れる。
2人のうきうき感を反映したようなアップテンポな1曲。
ちなみに"Madeline"(マドレーヌ)というのは映画『シェルブールの雨傘』に登場する人物名。
『LA・LA・LAND』は『シェルブールの雨傘』にかなり影響されており、随所にオマージュされたシーンが登場する。
9.City of Stars (feat. Ryan Gosling and Emma Stone)
6曲目の「City of Stars」ではセバスチャン1人で歌っていたが、この9曲目ではミアと共にデュエットする。
このときのセバスチャンは色々な事情があったため、感情はかなり荒ぶっているはず。
そんな感情を抑え、この静かでしっとりとした「City of Stars」を演奏するのだ。
彼の葛藤がひしひし伝わってくる・・・。
10.Start a Fire
出典:https://www.youtube.com
セバスチャンが生活を安定させるために嫌々加入したグループ〈メッセンジャーズ〉の1曲。
このライブのシーンは盛り上がる(^^)/。
大量のライトを使用したステージセットは非常に魅惑的だ。
熱気に溢れた観客達にどんどん飲み込まれてゆくミア。
ステージ上のセバスチャンとの距離が離れていってしまう。
まるでその後の2人を予兆しているようだ。
11.Engagement Party
ミアとセバスチャンにすれ違いが生じる。
秋の寂しさが2人を包む。
そんなもの悲しいシーンで流れるこの曲。
2曲目の「Someone in the Crowd」のスローアレンジなので耳になじみやすい。
すごく悲しい気持ちになる1曲だ。
12.Audition (The Fools Who Dream)
出典:https://www.youtube.com
一人芝居に目を付けた配役担当者によってオーディションすることができたミア。
しかし、審査員から言われたのは「あなたの好きな話をして」だった。
そして、ミアは自身のおばの話をする。
副題のThe Fools Who Dreamは日本語で夢見る愚か者。
ミアのおばのような夢を見る者たちにおくる応援歌だ。
ちなみに『LA・LA・LAND』の音楽を担当したジャスティン・ハーウィッツはこの曲が1番のお気に入りと公言している。
13.Epilogue
出典:https://www.youtube.com
7分39秒という大作。
ラストのミアとセバスチャンの空想にて流れる1曲だ。
このめくるめく空想のシーンは本当に凄まじい。
もしこんな展開になっていたのなら・・・という切なさと美しい映像美が見事にマッチしている(^^)/。
14.The End
エンドクレジット前に流れる"The End"の文字が表示されるシーンで流れる1曲。
46秒しかないのであっという間の1曲だ。
15.City of Stars (Humming) (featuring Emma Stone)
エンドクレジットで流れる1曲。
ミアの鼻歌を聴くことができるボーナストラックだ。
『LA・LA・LAND』はU-NEXTで無料で観れます。
まとめ
ミュージック映画に興味がない方でも、十分に楽しめる映画。
音楽を聴いてるだけでも、最高の気分になれる。