出典:https://rockinon.com
配信限定シングルとしては始めてプロデューサー小林武史が離れた後の作品である。バンドサウンドが効果的に使われており、中盤以降からはこのバンドサウンドによって、優しさと力強さを兼ね備えた素晴らしい1曲に仕上がっている。重厚でなので、まさにシングルにふさわしい。
この記事の概要
- 「here comes my love」のみんなの評価は?
- 「here comes my love」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
ミスチル/配信限定シングル第七弾「here comes my love」
そもそも「here comes my love」って?
Mr.Childrenが2018年1月19日に配信した配信限定シングル第七弾。
フジテレビ系ドラマ「隣の家族は青く見える」の主題歌。
ドラマの主題歌としては2017年1月11日発売36thシングル「ヒカリノアトリエ」以来、約1年ぶり。
>>>もはや1stシングル!?「ヒカリノアトリエ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
ちなみに、配信限定シングルとして小林武史がプロデュースをしていない初めての作品である。
タイトルの「here comes my love」の意味は"ここに私の愛が来る"。
英語の話になってしまうが、もともとの文は"my love comes here"である。
しかし、場所(この文ではhere)を強調するときは主語と位置を入れ替える。
海がテーマになっている!
この曲の舞台となっているのが"海"である。
Mr.Childrenが海の曲をうたうと、やっぱり1996年に発売された超名盤5thアルバム『深海』を私は思い起こしてしまう。
>>>歴史に残る大名盤。。。!5thアルバム『深海』【アルバムレビュー】
しかし「here comes my love」は『深海』のテーマである"深く深く海を潜っていく"ではなく、"希望を胸に大海原を泳いでいく"というのがテーマである。
シングル曲らしい希望にあふれた、壮大な1曲。
また、ピアノから始まるため「あれ、小林武史感のある曲だな」と思ったが、中盤からバンドサウンドが炸裂。
ミスチルはバンドなんだと認識させてくれる1曲でもある。
ひとこと
バンドサウンドが押し出されてて良い
「here comes my love」のみんなの評価は?
ひとこと
歌詞もメロディーも美しい
スポンサーリンク
ここからは管理人の「here comes my love」独自解釈!
【here comes my love/歌詞解釈①】ピノキオのような主人公
1番の歌詞では鬱々としている主人公の様子が描かれている。
次の引用した歌詞を見てほしい。
飲み込んでおくれ 巨大なくじらのように ああ僕は彷徨うピノキオの気分だ何かが僕を変えるはずさって夢見て暮らしてる
自分のことを"ピノキオ"と表現している主人公。
ピノキオというのは一般的に嘘つきというイメージがある。
曲中では明言されていないが、主人公は嘘つきで卑しい、いわゆる性格の悪い人物(自覚有り)なのだろう。
だから、"何か"がそんな自分を変えてくれると夢見ている。
ここの歌詞ではその"何か"の例として"くじら"がでてくる。
これはこの曲の舞台である海と、ディズニーのアニメ映画ピノキオという2つに関連したものであるために登場させたものだ。
ひとこと
"くじら"を「海」と「ピノキオ」という2つの事象に関連づけてるのがすごい
【here comes my love/歌詞解釈②】大海原を泳いでいく
1番のサビでは自分を変えるために海を泳いでいく主人公の決意がわかる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
夢見た未来が波がさらっていっても この海原を僕は泳いで行こうhere comes my love here comes my love 君に辿り着けるように
主人公が泳ごうとする海は非常に過酷なものであることがわかる。
しかし、主人公はそんな過酷な海をであろうとも泳ぐことを決意する。
それは"君"に会うためである。
"君"とは後に"愛する人の待つ場所へ"という歌詞があることから、主人公の愛する人である。
主人公は愛する人と出会うことで、きっと自分が変わると信じているのだ。
つまり、愛する人と会ったとき、どんなに過酷な状況であろうとも、どんなに嫌な自分であろうとも"here comes my love"、つまり、愛は溢れ、愛が全てを変えてくれるのだ。
ひとこと
愛する人と、溢れるほど愛を育む。
【here comes my love/歌詞解釈③】この先、出会うはずの運命の人
2番の歌詞ではこの曲の"海"とは何をあらわしているのかが明確になってくる。
それがよくわかる歌詞を2つ引用したので見てほしい。
灯台の明かりが夜の海の向こう強く優しく光を放つ 今の僕は君を正しく導いているかな?
その海原では誰もが泳いでいるよ
主人公の愛する人も含め、誰もが海を泳いでいることがわかる。
この曲の海というのは、愛する人(つまり運命の人)に会うための道のりをあらわしているのだと私は思う。
そして、もう1つわかることは主人公と愛する女性はまだ出会っていないということ。
1つ目の歌詞で"導いている"という表現があるが、これは運命が2人を出会わせるようにしているというのをあらわしているのだ。
どこか「君の名は。」の世界観に通じるものがある気がする。
いつの日か出会う、愛すべき運命の人。
その人に向けた1曲なのだ。
ひとこと
いつの日か出会う人への愛を歌う
スポンサーリンク
まとめ
ミスチルにとってロックバラードというのは久しぶり。
優しさと力強さを兼ね備えているので、シングルにふさわしい1曲に仕上がっていると思う。
ただ、一回聴いただけでぐっと惹きつけられるキャッチーさはない。
どちらかと言えば、何回も聴いて味が出てくる曲。
「here comes my love」の評価
5点満点中3.5点
バンドサウンドが効果的に使われていて良い