8thアルバムのオープニングナンバーであり、アルバムリードナンバー。キャッチーで疾走感溢れるメロディーが心地良い。また、稲葉の大学時代をモチーフにした歌詞も面白くて良い。ただ、面白いだけではなく、"将来への不安"を描いた歌詞が随所に見られる。そのため、将来への不安を感じる学生は共感できるのでは。
この記事の概要
- 「ザ・ルーズ」のみんなの評価は?
- 「ザ・ルーズ」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/8thアルバム収録曲「ザ・ルーズ」
そもそも「ザ・ルーズ」って?
B'zが1995年11月22日に発売した8thアルバム『LOOSE』の収録曲。
1曲目が「spirit loose」というインストゥルメンタルなので、「ザ・ルーズ」は実質的なアルバムオープニングナンバー。
「LOVE PHANTOM」のイントロに使用された「spirit loose」
「spirit loose」は1分程度のインストゥルメンタルで、曲間なく「ザ・ルーズ」へと続く。ちなみに、アルバムのプロモーションで『ミュージックステーション』に出演し、「LOVE PHANTOM」を披露した。その際、「LOVE PHANTOM」の長いイントロ部分が「spirit loose」に差し替えて演奏した。
オープニングらしいエネルギッシュなロックソング。
疾走感が凄まじくて、7thアルバムにおける「おでかけしましょ」に近い。
>>>ネットが普及した現代だからこそ聴きたい1曲「おでかけしましょ」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
本作はハワイで製作されており、元々はテンポの遅い曲調だったという。しかし、「東京だとあのテンポでは合わない」という理由で現在のテンポとなった。
また、何と言ってもこの曲は歌詞が素晴らしい(笑)。
稲葉の大学生時代をモチーフにしており、"大学生ならではのボヤキ"がノリの良いメロディーに乗せて歌われる(^_^;)。
家庭教師に扮した稲葉の語りが入るなど、全体的に遊び心満載で、聴いてて非常に楽しくなる1曲だ。
歌詞にファミコンが登場!
ちなみに、歌詞に"ファミコン"が登場する。今聴くと「"ファミコン"って古いなぁ」と思ってしまう。しかし、これはあくまで稲葉の大学時代(1983~1987年)がモチーフになっているからであり、ファミコンの発売年は1983年なので、収録アルバム発売当時(1995年)でもファミコンはもう古かった。そのため「歌詞に"ファミコン"があるからこの曲は古いなあ」と思わなくて大丈夫。
ひとこと
大学生の方なら共感する内容かも!?
「ザ・ルーズ」のみんなの評価は?
ひとこと
当時のB'zらしい派手なキャッチーソング
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ここからは管理人の「ザ・ルーズ」独自解釈!
【ザ・ルーズ/歌詞解釈①】大学生が抱える将来への不安がテーマ
収録アルバムのタイトルにもなっている"LOOSE"(ルーズ)とは"だらしのないさま"を意味している。
まさに、この曲はだらしのない大学生が主人公である笑。
このだらしない主人公のモデルになっているのが、大学時代の稲葉浩志。
大学時代の稲葉浩志は、入学して直ぐに家庭教師のアルバイトを始めている。そして、就職をすることなく卒業し、フリーターとして音楽活動を続けていた。このことを頭に入れておけば、「ザ・ルーズ」をより楽しめると思う。
この曲の内容が本当だったら、稲葉はだらしない大学時代を送っていたことがうかがえる(^_^;)。
もうほとんどの歌詞が愚痴で、「単位欲しい」「授業サボりたい」などの大学生らしい嘆きを連発する。
まずは最後の歌詞を引用したので見てほしい。
まだちょっとルーズにやらせて まだちょっとルーズに I'm on my way
大学生は社会に出る直前ということもあり、将来への不安を極度に感じてしまう。
夢を追うのか、夢を捨てて安定した職業に就くか、、、、、、様々な選択を迫られるのが大学生。
「ルーズに生きたい!」という嘆きは、"将来を選択しなければいけない状況から逃げ出したい"という意味でもある。
つまり、この曲はだらしない大学生を描いてはいるものの、"将来への不安"という結構ネガティブなテーマも描いているのだ。
ひとこと
だらしない生活のまま暮らしていきたいー!
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まとめ
稲葉は教員免許をとっても、就職はせずに、一般的な社会人のレールからはずれた。
そのため、人一倍将来への不安は感じていたであろう。
そんな男が歌うからこそ、この曲は非常に具体的な内容になっているのだと思う。
特に、将来への不安を感じている学生の方はこの曲を聴く価値はすごくある。
「稲葉でさえも将来の不安を感じていたんだなぁ」と少し安心できるはず。
ひとこと
キャッチーで聴きやすいロック!