「Strings of My Soul」という松本のギターインストゥルメントの後に始まる大作。今にも自殺する予定の主人公が、人間の小ささ、この世界・宇宙の果てしない大きさに気付き、最終的には自殺を思いとどまるという内容は本当に素晴らしすぎる。悩んでいる人にこそ聴いてほしい名曲だ。
この記事の概要
- 「赤い河」のみんなの評価は?
- 「赤い河」とは一体どういう曲なのか?
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B'z/7thアルバム(DISC 1)収録曲「赤い河」
そもそも「赤い河」って?
B'zが1994年3月2日に発売した7thアルバム『The 7th Blues』の収録曲。
収録アルバムにおいて、この曲の前に「Strings of My Soul」という松本のギターインストゥルメントが収録されている。
このインストゥルメンタルは元々、1993年1月から6月まで開催されたライブ「B'z LIVE-GYM '93 "RUN"」で披露されていたもの。
松本ソロアルバム9作目のタイトルが!
2012年に発売された松本ソロアルバム9作目のタイトルが『Strings of My Soul』。同名ではあるが、このアルバムに「Strings of My Soul」は収録されていない。これに関して松本は「このアルバムとその楽曲はまったく関係ない」とコメントしており、「言葉として"Strings of My Soul"が好き」ということでアルバムタイトルにしたらしい。ただ、同名なので収録しようかという案は出たらしい。結果的に、アルバムにうまく混じらないということで却下された。
5分以上もあるインストを経て始まる「赤い河」。
しかし!
「赤い河」には約1分30秒の前奏がついている。
どれだけ聴き手をじらすのだろうか笑。
これだけじらされれば当然ハードルは上がる。
しかし、「赤い河」は高くなったハードルを余裕で越える名曲に仕上がっている。
長いインストゥルメントの次にこの曲を収録したのは本当に大正解。
DISC 1では「長いインスト後を務める曲」はこの曲の他にないと思う。
"暗黒時代"らしい鬱々とした歌詞に、力強いメロディー。
>>>"暗黒時代"の幕開けを告げたシングル「Don't Leave Me」~歌詞の意味とは?【歌詞解釈】
どれをとっても完成度が高いミディアムバラードだ。
「B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”」で23年ぶりに演奏された!
かなり名曲だと思うのだが、今までのベストアルバムには収録されていない。
収録してもいいほどの名曲なのに・・・。
さらに、ライブに関しては収録アルバムのツアーライブ「B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" <PART-2>」以来演奏されていなかった。
1998年に発売されたベストアルバム『B'z The Best "Treasure"』におけるファン投票では42位。2008年に発売されたベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』におけるファン投票では、なんと圏外・・・。
もはやメンバー自身、存在を忘れているのでは?と思ってしまうほど影に潜んでしまった「赤い河」。
しかし、2017年から2018年にかけて行われた「B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”」で23年ぶりについに演奏された!
これはかなりのサプライズで、一部ネット上で「赤い河」が話題になっていた。
ひとこと
ライブ当時は歌詞掲載サイトで上位にランクインしていた
「赤い河」のみんなの評価は?
ひとこと
誰もが認める名曲!
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ここからは管理人の「赤い河」独自解釈!
【赤い河/歌詞解釈①】飛び降り自殺をしようとしている
タイトルの「赤い河」とは、アメリカにあるグランドキャニオンのコロラド川が由来になっているらしい。
コロラド川の"Colorado"の語源は"赤みを帯びた色をしていることから。
歌詞を見ると、主人公は絶望の淵に立たされていることが分かる。
次の引用した2つの歌詞を見てほしい。
今何時だろう どうでもいいけれど 長い橋の上にひとり 座ったまま固まりそう
どこに戻れるの ここから飛び降りたら
主人公は飛び降り自殺しようとしている。
ひとこと
相当病んでいるようだ・・・
【赤い河/歌詞解釈②】人間はあまりにも小さすぎる存在
自殺しようとしている主人公。
しかし、宇宙の大きさ、地球の小ささに気付く。
それらに比べると、人間一人なんて塵のようなもの。
次の引用した歌詞を見てほしい。
何億の月日をかけ大地を削ってゆく 泥も涙も 飲み込んで流れる
地球は小さい。
そんな小さい惑星に住む人間は、もっと小さい。
この引用した歌詞は、空間的な大きさではなくて、時間の大きさを表しているのだと思う。
コロラド川のような大きな川は、莫大な月日が掛かって形成された。
それに比べると、人間の命なんて僅か数年。
あっという間に死んでしまう。
そう考えると、悩みなんてどうでもよくなる。
結局、人間なんて小さすぎる存在であることに気付いた主人公はどうするのか。
小さなヒトの苦しみもまた塵のよう 帰るよ 限られた自由を叫びまくろう
橋の上で固まっていた主人公は、帰ることを決めた。
自殺せずにすんだ!
ひとこと
素晴らしい内容!
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まとめ
もし自殺したいくらい悩んでいるなら、ぜひこの曲を聴いてほしい。
この曲の主人公も自殺したいほど悩んでいた。
でも、この世界の中で、人間は塵のように小さすぎる存在ということに気づき、自殺を思いとどまることができた。
救ってくれる内容だと思うし、力強いメロディーも相まって、感動する。
単刀直入に言えば、「死ぬなよ!」というメッセージをこの曲は伝えているのだ。
ひとこと
ぜひとも聴いてほしい名曲!