元々シングルになる予定だった曲。そのため、収録アルバム『FRIENDS II』では一番キャッチーな曲になっている。ただ、"対人関係に怯える人間"を描いたかなり暗い内容になっている。そのため、聴き手も"傷心"してしまうかもしれない(^_^;)。
この記事の概要
- 「傷心」のみんなの評価は?
- 「傷心」とは一体どういう曲なのか?
スポンサーリンク
B'z/5thミニアルバム収録曲「傷心」
そもそも「傷心」って?
B'zが1996年11月25日に発売した5thミニアルバム『FRIENDS II』の収録曲。
『FRIENDS II』の中では一番知名度があり、シングルらしいキャッチーな1曲だ。
『FRIENDS II』の収録曲で唯一タイアップがついたのも「傷心」
実際、この曲は『FRIENDS II』の先行シングルとして製作されていた。
しかし、『FRIENDS II』はミニアルバムであり、インストを除くと5曲しか収録されていない。
そのため、「ただでさえ曲数の少ないミニアルバムに知っている曲があるのもつまらないだろう」ということでシングル化は見送られたという。
つまり、21stシングルは「FIREBALL」ではなく「傷心」になっていたかもしれなかったのだ。
"B'zらしくない音楽"にチャレンジした『FRIENDS II』の中でも、この曲は結構"B'zらしい"。
シングルとして製作されただけあって、満足できる1曲に仕上がっている。
ひとこと
ラストの稲葉のシャウトがスゴい!
「傷心」のみんなの評価は?
ひとこと
疾走感のある曲調とは裏腹に、かなり暗い内容になっている
スポンサーリンク
ここからは管理人の「傷心」独自解釈!
【傷心/歌詞解釈①】対人関係を拒みつづける、ひねくれ者の主人公
タイトルの読み方は"しょうしん"。
「傷心」の意味は、"痛められ傷ついた心"である。
そのため、タイトルだけでもこの曲がいかに暗いかが分かる笑。
内容は「対人関係に怯える主人公の悲痛な叫び」。
愛していた人との関係が壊れたことにより、主人公は「もう痛い目にはあいたくない」と、他人との関係を拒んでいる。
相当ひねくれており、特にAメロの歌詞なんかすごい(^_^;)。
にこやかに愛しあう風景 こわいもののない平和な習性
求めあい過ぎるのが人情 花火のようにはじけて後遺症
1つ目の歌詞なんて、まるで「俺とは違って、お前らは痛い目にあったことがねぇから愛しあえてるんだなぁ」と言われているようなもの。
友人または恋人と楽しい時間をすごしている人を憎しみ、皮肉っているのだ。
2つ目の歌詞を見ればわかるように、主人公は「人との縁は必ず切れてしまう」と思っている。
求めすぎ、頼りすぎた結果、最後には破滅が待っている…。
そして、主人公と同じようにねじ曲がった性格("後遺症")になってしまうのだ。
ひとこと
でも、主人公の気持ちも分からなくないなぁ
【傷心/歌詞解釈②】"面倒臭い事情"に巻き込まれたくない
対人関係を拒み続ける主人公。
しかし、そんなときに"君"があらわれる。
次の引用した歌詞を見てほしい。
どうして君は僕に微笑んでくれるの 一体どんな「つながり」を夢見ているの
"君"は主人公に好意をよせている。
しかし、主人公にとってみれば、"君"とは関わりたくないにきまってる。
「つながり」を持ってしまえば、いつか"悲惨な終わり"が待っている。
面倒臭い事情に巻き込まないでくれ
対人関係を"面倒臭い事情"と言い切ってしまう主人公。
もはや"君"と「つながり」を持つことは不可能に近い(^_^;)。
ラストの歌詞を引用したので見てほしい。
優しくしないでこれ以上はどうかおねがい あの日のようにまた 自分がわからなくなるよ
"あの日"、これは主人公が"まだ対人関係に希望を持っていたとき"。
案外、"君"のことが気になりだしているのかもしれない。
でも、"自分がわからなくなる"とあるように、「つながり」を持つことに怯える性格を変えることはできなさそうだ(^_^;)。
ひとこと
"君"という、自分に好意をよせてくれる存在がいるだけで幸せ者なのになぁ。。。
スポンサーリンク
まとめ
『FRIENDS II』に収録されているだけあって、恋愛関係の曲かと思っていた。
でも、実際は違う。
「傷心」は"対人関係に怯える人間の葛藤"を描いた、生々しくて残酷な曲"だ。
私もあなたも、この曲の主人公のようになってしまう可能性はある。
そして、周りに主人公のように"関わらないでくれ"と心の底で思っている人がいるかもしれない。
ひとこと
対人関係に怯えてしまうことは、誰にでも起こりうる